(『天然生活』2023年4月号掲載)
体が重いと感じたら、野菜の力でデトックス
長野・安曇野の森の中にあるリトリート施設「穂高養生園」で、体にやさしい料理をつくられている鈴木愛さんに、心身ともにデトックスする料理を教えていただきました。
春は、冬の寒さによる血行不良や、年末年始のあわただしさなどからくる疲れが蓄積しているとき。
暖かくなってくるこれからが、デトックスに最適な季節です。
血のめぐりをよくし、老廃物の排泄を促す野菜をいただきましょう。
春のデトックス料理
春野菜の白あえのつくり方
緑が美しい春野菜を白あえに。
オリーブオイルと粒マスタードが入った白あえ衣なので、洋風の仕上がりです。

材料(2~3人分)
● 菜の花 | 4~5本 |
● スナップえんどう | 4~5本 |
● アスパラガス | 2本 |
〈白あえ衣〉 | |
・木綿豆腐 | 150g |
・白味噌 | 大さじ1 |
・塩 | 小さじ1/4 |
・オリーブオイル | 小さじ1 |
・粒マスタード | 小さじ1/2 |
・黒こしょう | 少々 |
つくり方
1 豆腐を熱湯で5分ほどゆで、ざるにあげて水きりをする。スナップえんどうは筋を取り、アスパラガスの下のかたい部分はピーラーで皮をむく。菜の花、スナップえんどう、アスパラガスはそれぞれ色よくゆでる。ゆでた野菜はざるやバットなどに広げて冷まし、軽く塩(分量外)をふっておく。
2 白あえ衣をつくる。1の豆腐をすり鉢に入れてなめらかになるまでよくする。白味噌、塩、オリーブオイルを加えてさらにする。白味噌の塩分量によって塩で味をととのえて、粒マスタードと黒こしょうを加えて全体を混ぜ合わせる。
3 菜の花は2cm長さに、スナップえんどうは半分に、アスパラガスは小さめのひと口大に切って、2の衣と合わせる。最後に味をみて、塩けが足りなければ塩(分量外)で調整する。
4 器に盛って、仕上げに黒こしょうをひいていただく。
〈デトックスのポイント〉
● 豆腐は余分な熱を冷ます作用があるので、血行をよくする働きのある菜の花やスナップえんどうと、温める働きのある粒マスタードを組み合わせました。
● 春野菜の代表である菜の花は血行をよくすることで毒素の排出を促し、スナップえんどうは利尿作用や解毒作用があり消化を助けてくれる食材。
● アスパラガスは疲労回復に効果が期待できます。
〈料理/鈴木 愛 撮影/林 紘輝 スタイリング/久保原惠理〉
鈴木 愛(すずき・あい)
1980年生まれ、東京都出身。自然食のレストランや和食店で調理を学ぶ。2010年から、リトリート施設「穂高養生園」に勤務。著書に『なんとなく不調をととのえるスープ』、『穂高養生園が考える やさしいおやつ』(ともに世界文化社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです