• 90歳を迎えたいまも、古い団地でひとり暮らしを機嫌よく楽しんでいる多良美智子さん。2回り近く年下の60代ブロガー・ショコラさんと、仕事をやめた後のシニアの過ごし方について語り合いました。最新エッセイ『90年、無理をしない生き方』(すばる舎)より、一部抜粋でお届けします。

    対談:シニアの過ごし方について
    90代・多良美智子さん×60代・ショコラさん

    画像: 写真右:多良美智子さん 左:ショコラさん

    写真右:多良美智子さん 左:ショコラさん

    多良美智子さん
    昭和9年(1934年)長崎生まれ。小学生のとき戦争を体験、被爆する。戦後すぐに母を亡くし、父や姉たちに育てられる。27歳で結婚後、神奈川県の現在の団地に。10年前に夫を見送り、以来ひとり暮らし。2020年に当時中学生だった孫と始めたYouTube「Earthおばあちゃんねる」では、日々の暮らしや料理をアップし、登録者数16万人を超える大人気チャンネルに。お元気シニアの代表として、多くの同世代や後輩世代に支持されている。累計18万部の著書に『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』『88歳ひとり暮らしの 元気をつくる台所』(すばる舎)。
    Earthおばあちゃんねる

    ショコラさん
    60歳だった2016年、ブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」を始める。等身大の目線からつづる暮らしに共感が集まる。シニアブロガーの先駆け的存在。子どもが高校生だった42歳のときに別居、5年後に離婚。パート主婦から一転、バリバリの営業ウーマンとして自活してきた。57歳で退職、パート勤務に。67歳で仕事を辞め、現在は年金暮らし。著書に10万部のベストセラーとなった『58歳から 日々を大切に小さく暮らす』(すばる舎)など。

    仕事を辞めた後、出かける場所をどうつくる?

    美智子 ショコラさんの著書『58歳から 日々を大切に小さく暮らす』を読んで、すごい方だなと思っていました。42歳で別居して、ひとりで家を借りられて、お子さんたちの食事づくりに元の家に通われていたでしょう。その後、バリバリ働いて、ご自分でマンションを購入したなんて、私にはできないなと感心していました。お部屋のインテリアも素敵ですね。

    ショコラ 私も『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』を読んで、趣味や考え方に共通点があるなと感じ、お会いするのを楽しみにしていました。母が90代なので、美智子さんと年齢が近く、親近感も覚えているんです。

    美智子 お仕事は辞められたようですが、毎日どんなふうに過ごしていますか?

    ショコラ 本を出版した5年前は週4日パートをしていましたが、2023年に67歳で仕事を辞めて、年金生活になりました。それから2年近く経った今は、週4回スポーツクラブに通っています。偶然ですけど、パート時代と同じ週4回、私にはちょうどいいですね。

    美智子 そうそう。出かけていく場所は大事ですよね。私も習い事や趣味の会に週4~5回は外出しています。

    ショコラ 仕事を辞めたときは、1日家でのんびりしていようかなと思っていたくらいで、どう過ごすかをちゃんと考えていませんでした。あるとき、住んでいる自治体の広報誌を読んでいたら、65歳以上限定のスポーツクラブに6000円で12回通えるおトクなチケットの制度があることを知り、早速申し込みました。近くのスポーツクラブに12回通った後、もっと続けたいと思い、正規の会員になりました。

    美智子 自治体の広報誌には、おトクな情報が載っていますよね。私も広報誌を見て、参加することがよくあります。費用も安いものが多いしね。

    ショコラ 美智子さんもラジオ体操をはじめ、いろいろ運動をされていますよね。やっぱりこれからは健康が大事なので、運動をしようと思います。私は器具を使うエクササイズが苦手なので、スタジオでヨガとフラダンスに、プールでアクアダンスに参加し、終わったらお風呂に入るのがちょうどよくて。

    週4日は毎回1~2つのクラスに参加していますが、クラスがないときはお風呂だけのために行くこともあります。月会費は1万円ほどですが、これだけ利用していれば、おトクですね。毎週、同じレッスンに参加すると顔なじみもできて、おしゃべりをするようにも。本名も連絡先も知らない、その場の仲間ですが、交流は楽しいです。

    美智子 そうそう。私も行った先で楽しんでいます。その後、個人的なお付き合いはしなくてもいいんです。

    ショコラ スポーツクラブの休館日、土日は友達と食事に行ったり、施設に入っている母に会いに行ったりしています。著書でも紹介した、SNSサイトのシングル女子のコミュニティには今でも所属していて、月1回のランチ会に参加します。意外に毎日、忙しいですね(笑)。

    美智子 お母さんはどんなご様子ですか?

    ショコラ 母は91歳までひとり暮らしをしていましたが、足が不自由になって、今は介護施設に入っています。母にはそこが合っていたようで、同じような症状の方々と仲良く励まし合い、杖や歩行器を使えば自力で移動できるようになりました。施設に入った頃は要介護4だったけど、今は要介護2に。私は月に1~2回、「ごはんが物足りない」という母のリクエストにこたえて、差し入れを持って訪問しています。

    若い人から刺激を受けて

    画像: 若い人から刺激を受けて

    ショコラ 美智子さんは、YouTubeをお孫さんと一緒につくっていますが、孫は本当にかわいいですね。実は一昨年、長男夫婦に子どもが生まれました。自分は孫をかわいがるタイプではないと思っていたのですが、月2回くらい会いに行っています。スマホに孫の写真を保存する専用アルバムまでつくってしまいました(笑)。母のところに行ったとき、ひ孫の動画や写真を見せると、成長する姿に喜んでいます。

    美智子 YouTubeをつくっている孫は、もうすぐ20歳になります。70歳も離れていますが、孫と話していると楽しいですよ。最近の流行など、私の知らないことを教えてもらっています。

    ショコラ 友達も同じように「小学生の孫から、子どもたちの間で流行っているものを教えてもらい、刺激になっている」と言っていました。新しいことに興味を持つのは、認知症の予防にもなりそう。私も孫といい関係を保っていきたいですね。

    本記事は『90年、無理をしない生き方』(すばる舎)からの抜粋です

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    『90年、無理をしない生き方』(すばる舎)|多良美智子 (著)

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    お元気シニアの代表・多良美智子さんの、いくつになっても機嫌よく過ごす秘訣
    著書累計18万部! お元気シニアの代表、90歳を迎えた現在も、日々機嫌よく暮らす多良美智子さん。体の衰えはあるも「当たり前のこと、しかたない」と淡々と受け入れ、愚痴をこぼさない。それは昨日今日始まったことではなく、これまでずっと続けてきた「無理をしない」生き方の集大成。高い理想は持たず、できることを楽しむ。大きな幸せを求めず、1日の中に小さな幸せをたくさん見つける――。そんな、地に足のついたこれまでの人生を、思い出とともに振り返ります。
    戦争の語り部として、長崎の被爆体験も。巻末では大人気シニアブロガー・ショコラさんと対談、老後生活の楽しい過ごし方を語り合います。



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