• 洗濯の回数が増える夏。手間なく汚れを落とすポイントは、家で洗いやすい衣類を選ぶこと。ナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさんに、洗濯しやすい素材選びと、覚えておきたい洗濯表示を教えていただきました。
    (『天然生活』2022年9月号掲載)

    家で洗いやすい素材選び

    洗濯をする回数が増える夏。手間なくしっかり汚れを落とすには、衣類の素材選びが大切になってきます。ポイントは、「洗濯しやすい衣類を選ぶ」こと。衣類を購入する際は、洗濯表示タグを確認するようにしましょう。

    洗濯表示タグは2016年に国際規格に統一され、マークが新しくなりました。下のイラストに最低限知っておきたい項目を紹介していますが、桶のマーク(家庭用洗濯機可能・手洗い可能)があるものは家で洗えると覚えると簡単です。

    画像1: 家で洗いやすい素材選び

    洗濯表示を理解すると、ダウンのようにドライクリーニングに出していたものも自宅で洗えるのがわかります。衣類だけでなく、寝具カバーやカーテン、ぬいぐるみなども、タグを確認して水洗いできるものを選ぶのがおすすめです。

    夏の洗濯で一番気になる汗汚れは、水洗いで落とします。ただし、水洗い不可のレーヨンには要注意。綿のスカートでも、裏地がレーヨン100%なら、家で洗うことはできません(他素材と混合なら水洗い可の場合も)。

    洗濯しやすくてすぐに乾く夏向き素材のおすすめはシルク。汗を吸ってくれて肌にもやさしく冷やさないのがシルク。ブラウスやスカーフは手洗いしたほうがいいですが、肌着はネットに入れて洗濯機で洗ってもOKです。麻はシワになりやすいという難点はありますが、涼しくて乾きやすさは抜群です。

    逆に乾きにくいのが綿。ただし、洗濯機でガンガン洗って汚れを落とせるので、夏は重宝する素材です。

    ポリエステルは乾きやすいですが、一度ついた汚れを手放さない性質が。洗濯を繰り返すうちになんとなく薄汚れてしまうので、ワンシーズンで買い替えがおすすめです。

    画像2: 家で洗いやすい素材選び


    〈イラスト/須山奈津希 取材・文/工藤千秋〉

    本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)
    ナチュラルクリーニング講師。北里大学衛生学部化学科卒業後、化学薬品企業に就職。自身と子どものアトピー体質をきっかけに、掃除や洗濯、洗剤を科学的に解説する「ナチュラルクリーニング講座」をスタート。著書に『ナチュラルおそうじ大全』『ナチュラルおせんたく大全』(ともに主婦の友社)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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