• 離れて暮らす高齢の親へ、“つくりおき”のちょっとした気づかいを。実家に料理を届け始めて20年以上の大先輩、料理研究家の“グー先生”こと林 幸子さんに「もやしと切り干し大根のポタージュ」のつくり方を教わります。暑い季節の水分と栄養分の補給にも喜ばれますよ。
    (『天然生活』2021年7月号掲載)

    もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方

    なめらかで滋味深い、白いスープ。暑くて食欲がない日には、冷製でも美味。

    画像: もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方

    材料(4〜6人分)

    ● もやし150g
    ● 切り干し大根40g
    ● 長ねぎ1本
    ● 薄力粉大さじ1/2
    ● 切り干し大根の戻し汁+水合わせて500mL
    ● 豆乳500mL
    ● サラダ油大さじ2
    ● 塩、こしょう各適量

    つくり方

     切り干し大根は水でぬらしてもみ、かぶる程度の水にひたしてふやかし、水けをしぼる。戻し汁に水を足して計500mLにする。

     鍋にサラダ油を熱し、の切り干し大根、ぶつ切りにした長ねぎ、もやしを入れて炒め合わせる。

     薄力粉をふり入れ、の戻し汁を加え、5〜10分煮る。

     と豆乳を合わせてミキサーにかけ、鍋に戻し入れて温める。塩、こしょうで味をととのえる。食べる前に好みでこしょうをふる。

    *保存期間:冷蔵庫で3〜4日

    つくりおきを届けるときのポイント 01
    暑い季節はとくに食材が傷みにくい処理を

    食品が傷みやすい温度は20~40℃。食中毒の予防には、食べものを早く冷ます工夫が必要です。

    「料理ができ上がったら、熱いうちに1食分ずつポリ袋に入れ、氷水につけて急冷します」

    このとき、袋内の空気を抜き、上部分をひも状にして結ぶ林さん式“八の字結び”で閉じれば、液体がこぼれません。

    画像: 中身を取り出すときは、器において袋の端をはさみで切れば、手が汚れずスムーズです

    中身を取り出すときは、器において袋の端をはさみで切れば、手が汚れずスムーズです

    汁ものだってこぼれない!
    “八の字結び”のやり方

     料理の量は袋の半分以下に抑え、袋の中の空気をできるだけ抜いて、片手で持つ。

    画像1: 野菜が摂れる「作り置きスープ」もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方/料理研究家・林幸子さんの“親に届ける作り置き”

     もう片方の手で袋上部を持ち、料理を回転させて上へねじる。上半分をかたいひも状にする。

    画像2: 野菜が摂れる「作り置きスープ」もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方/料理研究家・林幸子さんの“親に届ける作り置き”

     人差し指をかけて輪をつくり、根元にひもを1回転させてから輪の中にひもを通して完了。

    画像3: 野菜が摂れる「作り置きスープ」もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方/料理研究家・林幸子さんの“親に届ける作り置き”
    画像4: 野菜が摂れる「作り置きスープ」もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方/料理研究家・林幸子さんの“親に届ける作り置き”

    つくりおきを届けるときのポイント 02
    冷凍せずに冷蔵保存。クール宅配便を活用する

    日持ちや衛生面を考えて冷凍保存で送りたいけれど……。林さんは基本的に冷蔵庫保存がおすすめと語ります。

    「冷凍してしまうと、解凍することが億劫になり、長期間食べられずに保管されてしまうこともあります。量も多くしすぎずに、2~3日で食べきれる程度にすると安心です」

    小さめのダンボール(60サイズ)で、クール便で送ります。

    画像: 料理は完全に冷まし、素手で触れないようにして容器に詰め、保冷剤もしっかりと入れましょう

    料理は完全に冷まし、素手で触れないようにして容器に詰め、保冷剤もしっかりと入れましょう

    スープを届けるときの容器選び

    温めて食べられるよう、電子レンジ対応の容器に入れるとよいでしょう。

    ここだけはと頭を切り替えて、プラスチック製の使い捨て容器を活用するのも、お互いに楽をするためのポイントです。

    画像5: 野菜が摂れる「作り置きスープ」もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方/料理研究家・林幸子さんの“親に届ける作り置き”


    〈料理/林 幸子 撮影/有賀 傑 取材・文/河合知子〉

    林 幸子(はやし・ゆきこ)
    料理研究家。東京・表参道の料理教室「アトリエ・グー」主宰。“グー先生”の愛称で雑誌、TVで活躍中。著書は『親に作って届けたい、つくりおき』(大和書房)など多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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