おもてなし気分でいちごを
いちごがお安く手に入る季節です。
小さい頃、いちごは贅沢な特別な果物でした。
たっぷりとお砂糖をかけて牛乳を注ぎ、いちご専用スプーンでつぶしながら食べるのは至福のひとときだったことを懐かしく思い出します。
今は大人になったので、いちごも好きな時に自分のお金で買えるようになりました。
小さいものや熟しすぎてしまった時はジャムにしますが、食べごろの大きないちごはそのままガブリといただくか、気分によっては練乳をかけていただきます。
そしてもう少し満足感を味わいたい時はヨーグルトクリームをつくります。
生クリームよりヘルシーに感じるのと、酸味と甘さがちょうど良いのが好みです。
練乳や砂糖をかけただけよりもデザート感が増すので、ちょっとしたおもてなしにも使えます。
最近では紅茶葉を入れて風味をプラスするのにハマっています。
少量のお湯に浸して紅茶液だけを使っても、茶葉を少しクリームに加えても良いと思います。
紅茶葉は細かなタイプを選んでください。
普通のティーバッグを使うのが便利です。
またあらかじめ市販の水きりタイプのヨーグルトを使えばもっと手早くできます。
乳清はスープやカレーに
ちなみに、水切りして出てきた液体(乳清)は栄養価がとても高いので、少量の水とトマト、塩コショウを加えてスープにすることが多いです。

さっぱりとしたスープに
酸味があるのでトマトとの相性が良く、全体的にさっぱり仕上がります。
また、カレーをつくる時、水の代わりに使うのもおすすめです。
乳清は冷蔵庫で翌日まで保存できますが、早めに使いきってください。
いちごの紅茶ヨーグルトクリームのつくり方

材料(1人分)

●いちご | 数個 |
●プレーンヨーグルト(無糖) | 180g(水切り後は60g前後になる) |
●練乳 | 大さじ1 |
●紅茶葉 | 2g |
つくり方
1 ざるかコーヒードリッパーにキッチンペーパーかコーヒーフィルターをセットしてプレーンヨーグルトを入れて冷蔵庫で3時間~半日おいて水切りする。下に乳清がたまるので、コップやボウルをざるやコーヒードリッパーの下にセットしておく。

コーヒードリッパーを使うと手軽に水切りできる

水切り後は60gくらいになる
2 茶葉にお湯(大さじ1)を注いで色を出し、水切りしたヨーグルトに紅茶液とお好みで少量の茶葉を加える。練乳も加えたら泡立て器で全体を混ぜる。

3 2をいちごに添えて、一緒にいただく。

紅茶ヨーグルトクリームは、りんごやバナナ、クラッカーにも合う
本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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