• リトアニアの朝ごはん。菓子研究家の長田佳子さんが、現地で出合った味にインスパイアされて生まれたレシピを紹介します。今回は、「カッテージチーズのパンケーキ」のつくり方を。
    (『天然生活』2024年5月号掲載)

    リトアニアの朝ごはん

    黒パンを基本に、たっぷりのスープ、おいしいゆで卵、そして旬の野菜とフルーツ。

    リトアニアでの朝ごはんを長田さんは「たとえ大きなホテルでも華美ではなく、季節に寄り添う食材を使った『さりげないおもてなし』が印象的でした」と振り返ります。

    甘いパンやショコラで目覚めるヨーロッパのイメージとも異なり、調味はおだやか。

    「ゆっくりと離陸していけるようなやさしい味や食材の使い方に影響を受けました」

    今回は、現地で出合った味にインスパイアされて生まれたレシピの数々をご紹介いただきました。

    「からだを滋養で満たし、心まで健やかにしてくれるリトアニアの味を思い出しながらつくりました」

    生きることは、生き残ること。

    そんな言葉も印象的だったというリトアニアの旅。

    忘れえぬ日々がレシピのなかに息づいています。

    「カッテージチーズのパンケーキ」のつくり方

    画像: 「カッテージチーズのパンケーキ」のつくり方

    チーズが日常食というリトアニアのパンケーキをアレンジ。

    カッテージチーズとふわふわのメレンゲをたっぷり入れて。

    材料(2~3枚分)

    ● 卵黄1個分
    ● きび砂糖5g
    ● 塩ひとつまみ
    ● 牛乳60mL
    ● カッテージチーズ(あれば裏ごしタイプのもの)100g
    ● 薄力粉80g
    <メレンゲ>
    ・卵白1個分
    ・きび砂糖10g

    つくり方

     ボウルに卵黄、きび砂糖5g、塩を入れて泡立て器で素早くしっかりかき混ぜ、牛乳を加えさらに混ぜる。

     にカッテージチーズを加えよく混ぜたら、上から薄力粉をふるい入れ混ぜる。

     メレンゲをつくる。別のボウルに卵白ときび砂糖を入れ、ハンドミキサーでツノが立つ程度に泡立てる。

    画像: しっかり立てたメレンゲをつぶさないようやさしく混ぜるのがポイント

    しっかり立てたメレンゲをつぶさないようやさしく混ぜるのがポイント

     を1/3加え、ゴムべらで全体がなじむまで合わせたら、残りのメレンゲを加えて大きくさっくり混ぜる。

     熱したフライパンに、薄く油(分量外・適量)をひく。の生地をレードルですくい、フライパンにふわっと流し入れ、弱火で片面ずつじっくりと焼き、皿に盛りつける。好みでサワークリーム(分量外、適量)を添えていただく。



    <料理・スタイリング/長田佳子 撮影/在本彌生 取材・文/玉木美企子>

    画像: つくり方

    長田佳子(おさだ・かこ)
    菓子研究家。ハーブやスパイスを用いた滋味あふれる菓子レシピに定評。2021年からは山梨県にてラボ「SALT and CAKE」を主宰している。著書『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)が発売中。foodremedies.jp/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)|amazon.co.jp

    『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)

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    はじめての方にもおすすめしたい、「やさしいお菓子」のレシピ集。菓子研究家・長田佳子さんによる雑誌『天然生活』の人気連載2年分に、クリスマスのお菓子と撮り下ろしレシピを追加してまとめた待望の一冊です。クッキー、プリン、アップルパイにドーナツなど、どれも手軽につくれておいしく、美しいお菓子たちばかり。さらに、「製菓づくりに役立つ食材」リストや、仕上がりが変わる「動作のきほん」についても解説した充実の内容です。

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