ひじきのこと

磯の香りがたまらない「ひじき」。日本のほか、韓国、中国などのアジア諸国でも食べられています。ひじきには、茎の部分の長ひじきと、葉の部分である芽ひじきがあります。海藻の一種でカルシウム、食物繊維が豊富なことで知られています。ひじきというと油揚げやにんじんなどと煮る五目煮が頭に浮かびますが、さまざまな料理に合います。
おいしくいただくポイントは戻しすぎないこと。さっと熱湯を通すだけで大丈夫。香りと食感を楽しみましょう。購入する際は、均一な黒色で、色むらのないものを選びましょう。
ひじきと菜の花の白あえ風のつくり方

食感が残るようにひじきを戻しすぎないのがポイント。まぜるだけでも、白あえのように仕上がります。
ひじきの戻し方
芽ひじきは5分ほど水につけた後、ざるに上げてよく洗ったら、ざるに広げて熱湯を回しかける。長ひじきは少し長めに水につける。



材料(つくりやすい分量)

● 芽ひじき | 5g |
● 菜の花 (花先) | 10本 |
● 木綿豆腐 | 1/2丁 |
● 白味噌 | 大さじ1と1/2 |
● 三温糖 | 小さじ1 |
● 薄口しょうゆ | 小さじ1/2 |
つくり方
1 鍋に湯を沸かし、塩を入れ(分量外)菜の花をさっとゆでる。色が変わったらすぐに水に取り、しっかり冷まして熱を取る。花を下向きに持ち、手で花の水分を絞る。



2 ボウルに白味噌、三温糖を入れてよく混ぜ合わせる。

3 戻したひじきの水けを切り、2に加えてよくあえる。味をみてしょうゆを加え、軽くペーパータオルで水けを切った豆腐を手でくずしながら加えてあえる。1の菜の花を加え、軽くあえ、器に盛る。



〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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