子どもの自立と「整理収納アドバイザー」の学び直しをきっかけに
暮らしとともに、変わり続ける台所
不動美穂さん(@m.fudo)のご自宅の台所を見せていただきました。

以前、『天然生活』2009年3月号、2017年3月号の誌面で、わが家の台所を取材していただいたことがありました。
▼以前の不動美穂さんの「台所」はこちらからお読みいただけます
その取材から8年。2人の子どもたちの自立、「整理収納アドバイザー」の学び直しをきっかけに、わが家の暮らしも台所も、たくさんの変化がありました。
たとえば、作業台下のベストポジションでもある棚のスペースは、使わなくなっていた食洗機を撤去し、重めの鍋(圧力鍋、ストウブ鍋)、毎朝使うコーヒー道具の収納に。
以前は同じアイテムごとに収納をすることが多かったと思いますが、現在は同じタイミングで使うもの同士をひとまとめにして収納することを心がけています。見た目や収まりのよさより、動線や効率のよさを重視するようになりました。
気に入って手に入れてきた数々の家具、器たちは、自立した子どもたちの元へと旅立ち、空間、時間、気持ちに大きな余白が生まれました。
スッキリしたのはうれしいけれど「空いた所に置けるじゃない」とムクムク湧いてくる物欲を抑えるのに苦労しております。
わが家の台所のお気に入り
1. 収納の工夫
引き出しには、気に入っている古い箱類を使いアイテムごと、使用頻度に合わせて収納しています。一緒に使うものはさらに箱に入れてひとまとめに。

左:カトラリー入れの引き出しは、使用頻度の少ないフォークを奥に収め、毎日使う箸置きを手前に収め直し。 右:引き出しの白いホーロー容器には、チャイセットなどをまとめて収納
洗った食器は、カビを防ぐためにかごに入れて天日干し、かごのまま持ち運び食器箱へ収納。「扉の開け閉め」「しまうこと」が苦手なため、今の形になりました。

食器棚は、古い木箱を2段重ねて食器を収納
2. 好きな台所道具
デザインプロダクツを扱う「リコト(re:koto)」さんで購入した木の軽量スプーン「15cc」。真ん中にくぼみで15cc(大さじ1)が計量できます。フライパン、鍋底に残ったソース類をキレイに取りきれる、研究されつくした形状で、お料理からお菓子づくりまで、10年以上もの間ずっと大活躍中です。

コーヒー好きの友人に譲っていただいたもの。こちらのコーヒーミルのおかげで黒いアイテムのかっこよさに目覚め、“黒い道具”が集まるようになりました。

“黒い道具”コレクション。
左:香川県のコーヒー店「ふじたしょうてん」の店主、藤田一輝さんが部長を務め、10年以上活動している「コーヒー部」の仲間からいただいた「ナイスカットミル」。右:ストウブの鍋は、お米を炊いたり、ジャムをつくったり。ホットサンドメーカー(家事問屋)は、薄いパン〜6枚切りまでサンドできる優れもの
心地よさを大切に、これからも変化を
近所に住む娘はときどき、自分のお友達をわが家に呼んで来てくれます。この日はバレンタインデーのチョコレートづくりを。

これから先も、家族のあり方、働き方、体調などの変化に合わせて、暮らしや台所も形を変えてゆくのだろうなぁ。
「心地よさ」を大切に、これからも柔軟に変わり続けていけたら、と思います。
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天然生活2025年5月号では、台所の特集をしています。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。