生命力あふれる、みずみずしい「春の野菜」を味わう
いつもの食材、いつもの調味料、少ない調理工程なのに、食べたことのない新しい野菜のおいしさに感動する「かもめ食堂」。
神戸六甲から兵庫県西脇市の里山へと移転して4年目を迎えるいまも、“ふつうなのにふつうじゃない”と、多くの人に愛され続けています。
店主・船橋律子さんの著書『かもめ食堂 野菜が美味しい季節のおそうざい』では、里山の暮らしを通して生まれた、季節の野菜が主役のシンプルな料理を多数紹介しています。
本記事では、その中から、生命力あふれるみずみずしい春の野菜を味わう「丸ごと新玉ねぎのそぼろあんのつくり方」をご紹介します。
丸ごと新玉ねぎのそぼろあんのつくり方

甘くやわらかな味わいが広がり、新玉ねぎのおいしさを再確認できるメニュー。
小玉ねぎを使うと少し早く仕上がります
材料(2人分)
● 新玉ねぎ | 中2個(400g) |
● 鶏ひき肉 | 100g |
● しょうが | 1/2かけ |
● 青ねぎ(小口切り) | 適量 |
●A | |
・水 | 大さじ1 |
・酒 | 大さじ1 |
・塩 | ひとつまみ |
●B | |
・だし汁 | 500cc |
・酒 | 大さじ1 |
・薄口しょうゆ | 大さじ1/2 |
・塩 | 小さじ1/2 |
〈水溶き片栗粉〉 | |
● 片栗粉 | 大さじ2 |
● 水 | 大さじ2 |
つくり方
1 玉ねぎは芯をつけたまま皮をむく。しょうがはせん切りにして水にさらし、水気をよくきっておく。
2 鍋に鶏肉とAを入れて中火で熱し、ほぐしながら炒りつける。
火が通ったら、玉ねぎとBを入れて強火にし、煮立ったらアクを取る。
蓋をして弱火でやわらかくなるまで30分煮る(玉ねぎが煮汁につかっていないようなら途中で上下を返す)。
3 水溶き片栗粉を少しずつ加えてとろみをつけ、ひと煮立ちさせたら器に盛る。しょうがをのせ、青ねぎをのせる。
point
玉ねぎが途中で煮くずれしないように、芯はつけたままで調理を。
〈撮影/竹田俊吾(竹田写真館) スタイリング/上良美紀 取材・文/山形恭子 編集/鈴木理恵〉
※ 本記事は『かもめ食堂 野菜が美味しい季節のおそうざい』(誠文堂新光社)からの抜粋です。
* * *
大人気食堂のレシピシリーズ最新作! 献立・お弁当にも大活躍!! 野菜が主役の厳選100レシピ
いつもの食材、いつもの調味料、少ない調理工程なのに、食べたことのない新しい野菜の美味しさに感動する「かもめ食堂」は神戸六甲から兵庫県西脇市の里山へと移転して4年目を迎える今も、“ふつうなのにふつうじゃない”と、多くの人に愛され続けています。
大反響を呼んだ1作目の「お弁当」、2作目の「献立」を経て、3作目となる本書では、里山の暮らしを通して新しく生まれた「おそうざい」レシピを紹介します。
船橋 律子(ふなはし・りつこ)
飲食店の勤務を経て、2008年に神戸元町で「かもめ食堂」をオープン。イートインスタイルで楽しめる野菜たっぷりの「かもめ定食」のほか、季節の野菜やおそうざい、お弁当のテイクアウトを始める。2015年に六甲へ移転し、「お惣菜セット通販」も開始。2021年には、兵庫県西脇市へ移転。自然豊かな環境のもと、旬の野菜の美味しさが味わえる店には、全国からその味を求めて多くの人が集う。著書に『六甲かもめ食堂の野菜が美味しいお弁当』『六甲かもめ食堂 野菜が美味しい季節の献立』(ともに誠文堂新光社)がある。