ひき肉が重たく感じたときに生まれた「ノーミートソース」
ひき肉を使わなくてもここまで美味しくなる!と自分で驚いたレシピです。
肉を控えていたり苦手な方や肉の買い置きがない時におすすめな、野菜だけでつくる「肉を使わないミートソース」をご紹介します。
これを思いついたキッカケは、ミートソースのあの味が食べたくなったのですが肉の油はちょっと胃に重いかな……と感じた時でした。
もう買い出しに行くには遅い時間で、かつ野菜室の中にはブラウンマッシュルームが大量にありました。
マッシュルームは炒めると甘さと香りが引き立つので、これは肉の代わりになるのでは? と思ったのです。
変色してしまうマッシュルームを一度に使いきりたかったのも理由のひとつです。
マッシュルームに玉ねぎとニンニクをみじん切りにしてオリーブオイルと塩で炒めました。
みじん切りが面倒だったので「みじん切り器」に入れて手間を省きます。

マッシュルームと玉ねぎ、にんにくはみじん切りに
ノーミートソースの素は、余ったら冷凍してさまざま活用
ひとりで食べきるには量が多かったので半分は冷凍。
半分をフライパンに残した状態で、トマトペーストとパスタのゆで汁を足して調味します。

トマトペーストはこちらを使用
ゆでたパスタを入れたらコクをだすために粉チーズを加え、最後に塩・こしょうで味を調えます。
冷凍したマッシュルームと玉ねぎを炒めたものはパスタソースだけでなく、カレールウやスープの出汁としても使えます。

カレールウやスープの出汁としても活躍
コンソメ代わりに使えるので、少し多めにつくっておくことをおすすめします。
ノーミートパスタのつくり方
調理時間:20分

材料(2人分)

●パスタ(乾麺・好みのもの) | 160g |
●粉チーズ | 大さじ2 |
●塩、こしょう | 各少々 |
●オリーブオイル | 大さじ1 |
●ブラックペッパー | 適宜 |
<A> | |
・玉ねぎ(みじん切り) | 1/2個 |
・ブラウンマッシュルーム(みじん切り) | 8個くらい |
・にんにく(みじん切り) | 1片 |
・塩 | 小さじ1/2 |
・オリーブオイル | 大さじ1 |
<B>(*) | |
・トマトペースト | 2袋 |
・パスタのゆで汁 | 150mL~ |
*<B>はトマト缶(ホールでもカットでも)1/2缶、ケチャップ大さじ1でも代用可能(パサつく場合はパスタのゆで汁適量を入れる)。
つくり方
1 たっぷりのお湯(分量外)に塩(分量外)を入れてパスタを表示時間ゆでる。ゆで汁はとっておく。
2 Aをすべてフライパンに入れ、中火でしんなりするまで炒める。

中火で炒める

炒めた状態
3 2にBを加えて全体がなじんだら、1のゆでたパスタを加えて炒める。

トマトペースト。なければトマト缶などで代用可能(材料参照)
4 仕上げに粉チーズと塩、こしょうで味を調え、皿に盛りつけたらオリーブオイルをかけ、お好みでブラックペッパーをふる。

仕上げに粉チーズを加える

盛り付けてからオリーブオイルと黒こしょうをかける
本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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