ドライフルーツ・はちみつで
ドライフルーツあんこのいちご大福のつくり方
大福の生地は蒸し器で蒸してからしっかり練ると、やわらかくてモチモチに。
砂糖の代わりにドライフルーツで甘味をつけたあんこがよく合います。

材料(2人分)
● いちご | 2個 |
● ドライフルーツあんこ(下記参照) | 約70g |
● 白玉粉 | 50g |
● 無調整豆乳 | 60mL |
● はちみつ | 大さじ1 |
● 片栗粉 | 適量 |
つくり方
1 いちごはへたを取り、上部を少し残してあんこで等分に包む。
2 ボウルに白玉粉を入れ、豆乳を少しずつ注いでなめらかになるまで混ぜ、はちみつも加えてよく混ぜ合わせる。
3 ボウルごと蒸し器で10分ほど蒸す。取り出し、つやが出るまで木べらでよく練り、ひとかたまりにする。
4 まな板に片栗粉を薄く広げて3をのせ、手に片栗粉をつけながら2等分に分けて丸める。1の上からかぶせていちごとあんこを包む。
ドライフルーツあんこのレシピ
材料とつくり方(つくりやすい分量)
1 小豆150gを洗ってざるにあげ、水けをきる。鍋に入れ、かぶるくらいの水を加えて中火にかける。沸騰してから2~3分したらざるに上げて水けをきる(渋切り)。
2 再び鍋に1とかぶるくらいの水を入れて中火にかける。沸騰したら弱火にして、水が少なくなったら足しながら50分~1時間ほど炊く。
3 小豆が小指と親指でつぶせるぐらいやわらかくなったら、火を止める。ドライフルーツ120g(デーツ、干し柿、いちじく、レーズンなどお好みのもの)を丸ごと加えて5分ほどおき、ドライフルーツがやわらかくなったら、取り出して細かくきざむ。
4 ドライフルーツを鍋に戻し、かぶるくらいの水を加えて中火にかける。沸騰したら弱火にして木べらでかき混ぜながら練り、好みの硬さになったら塩ひとつまみで味をととのえ、火を止める。
軽やかで罪悪感のない砂糖なしのおやつ
おやつにも料理にも砂糖を使っていない山田さん。きっかけは妊娠だったそう。
疲れが取れない、なんとなく胃もたれするなどの慢性的な不調があり、体調を整えるためにも砂糖や小麦を控えることを決意。
「砂糖はとりたくないけれど私も家族も甘いものが大好き。そこで、砂糖なしでも満足できるおやつを求めて試行錯誤を繰り返してきました。砂糖の代わりに使うのは、はちみつ、甘酒、みりん、フルーツなど。フルーツは生のほか、ドライフルーツや果汁を使うと甘味が凝縮されて満足感がアップします。砂糖を使っていないおやつは軽やかで罪悪感なく食べられます。以前感じていた体調不良も一切なくなりました」
※本記事は『別冊天然生活 山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(扶桑社)からの抜粋です。
〈撮影/山田耕司 構成・文/結城 歩〉
◆築100年の古民家でいそしむ、穏やかで心地よい「手仕事」を楽しむ暮らし◆
春は里山の山菜をいただき、夏はトマトやきゅうりをせっせと加工。
秋は栗や銀杏を拾い、冬は100本の大根を干してたくあんづくり。
季節のリズムに合わせた日々は、忙しいけれど、穏やかで心地よく豊かだと薬膳・発酵料理家の山田奈美さんは話します。
神奈川県・葉山の古民家に暮らす山田さんの、四季折々の手仕事や自然のお手当てなど、暮らしにまつわるあれこれを楽しめる1冊です。
【目次】
・住まいは築100年の古民家
・いつか完全な「自給自足」を目指して
・薬膳を取り入れた食事づくり
・地域とつながる毎週月曜日の「たたき」
● 第1章 春の芽吹き、夏の彩りを楽しむ、手仕事レシピ
● 第2章 手づくり調味料とお手当て、長年愛用している道具たち
● 第3章 樹木が色づく秋、寒さを増す冬を楽しむ、手仕事レシピ
山田奈美(やまだ・なみ)
「食べごと研究所」主宰。薬膳・発酵 料理家、食養研究家、国際中医薬膳師。東京薬膳研究所の武鈴子氏に師事し、薬膳理論、食養生について学ぶ。雑誌やwebなどで薬膳や発酵食のレシピを製作するほか、神奈川県葉山町のアトリエ「古家1681」にて、和薬膳教室や発酵教室などを開催。日本の食文化を継承する活動を行っている。『かんたんでおいしい砂糖なしおやつ』(小学館)、『からだが整う一汁一菜』(主婦と生活社)、『二十四節気を愉しむ季節の保存食』(マイナビ)など著書多数。