りんご・はちみつで
りんごの焼き込みパウンドのつくり方
幾度となくつくっている、りんごの風味を生かした素朴な味わいのパウンドケーキ。
りんごのすりおろしの代わりに果汁100%のりんごジュースを使うのもおすすめです。

材料(パウンド型1台分)
● りんご | 1個 |
● 無調整豆乳 | 80g |
● 米油 | 20g |
● はちみつ | 大さじ1 |
A | |
・塩 | ひとつまみ |
・米粉(製菓用微粉末) | 140g |
・シナモンパウダー | 適量 |
・重曹 | 小さじ1/2 |
・ベーキングパウダー(アルミニウムフリー) | 小さじ1 |
● レモンのしぼり汁 | 20g |
つくり方
1 りんごは3/4個分をすりおろし(りんごジュース70mLでもよい)、1/4個分はいちょう切りにする。
2 ボウルにりんごのすりおろし、豆乳、はちみつ、米油を入れ、泡立て器でしっかり混ぜ合わせる。
3 Aを順に加え、そのつどしっかり混ぜ合わせる。
4 レモンのしぼり汁を加えて手早く混ぜ合わせ、オーブンシートを敷いた型に流し入れる。いちょう切りにしたりんごを並べ(りんごジュースを使う場合は沈むことがあります)、180℃に余熱したオーブンで30分ほど焼く。
軽やかで罪悪感のない砂糖なしのおやつ
おやつにも料理にも砂糖を使っていない山田さん。きっかけは妊娠だったそう。
疲れが取れない、なんとなく胃もたれするなどの慢性的な不調があり、体調を整えるためにも砂糖や小麦を控えることを決意。
「砂糖はとりたくないけれど私も家族も甘いものが大好き。そこで、砂糖なしでも満足できるおやつを求めて試行錯誤を繰り返してきました。砂糖の代わりに使うのは、はちみつ、甘酒、みりん、フルーツなど。フルーツは生のほか、ドライフルーツや果汁を使うと甘味が凝縮されて満足感がアップします。砂糖を使っていないおやつは軽やかで罪悪感なく食べられます。以前感じていた体調不良も一切なくなりました」
※本記事は『別冊天然生活 山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(扶桑社)からの抜粋です。
〈撮影/山田耕司 構成・文/結城 歩〉
◆築100年の古民家でいそしむ、穏やかで心地よい「手仕事」を楽しむ暮らし◆
春は里山の山菜をいただき、夏はトマトやきゅうりをせっせと加工。
秋は栗や銀杏を拾い、冬は100本の大根を干してたくあんづくり。
季節のリズムに合わせた日々は、忙しいけれど、穏やかで心地よく豊かだと薬膳・発酵料理家の山田奈美さんは話します。
神奈川県・葉山の古民家に暮らす山田さんの、四季折々の手仕事や自然のお手当てなど、暮らしにまつわるあれこれを楽しめる1冊です。
【目次】
・住まいは築100年の古民家
・いつか完全な「自給自足」を目指して
・薬膳を取り入れた食事づくり
・地域とつながる毎週月曜日の「たたき」
● 第1章 春の芽吹き、夏の彩りを楽しむ、手仕事レシピ
● 第2章 手づくり調味料とお手当て、長年愛用している道具たち
● 第3章 樹木が色づく秋、寒さを増す冬を楽しむ、手仕事レシピ
山田奈美(やまだ・なみ)
「食べごと研究所」主宰。薬膳・発酵 料理家、食養研究家、国際中医薬膳師。東京薬膳研究所の武鈴子氏に師事し、薬膳理論、食養生について学ぶ。雑誌やwebなどで薬膳や発酵食のレシピを製作するほか、神奈川県葉山町のアトリエ「古家1681」にて、和薬膳教室や発酵教室などを開催。日本の食文化を継承する活動を行っている。『かんたんでおいしい砂糖なしおやつ』(小学館)、『からだが整う一汁一菜』(主婦と生活社)、『二十四節気を愉しむ季節の保存食』(マイナビ)など著書多数。