• 疲れた、時間がない、もう無理……。そんなときには家事をがんばらなくても大丈夫。自分の機嫌を優先すると、家の中も明るくなり、家事への苦手意識や義務感から解放されます。“ご機嫌な心でする家事”を提案する加茂谷真紀さんに、台所仕事が楽しくなる6つの工夫を聞きました。
    (『天然生活』2023年8月号掲載)

    無理せず台所仕事をするために大切なこと

    元気な心と体をつくるのが台所。

    「気持ちが上がるもの」を仲間にして、台所仕事が楽しくなる環境を整えましょう。

    ほかの人に頼ることも覚えて、「おいしい」を家族で楽しむことを大切に。

    01 調理道具は長くつきあう大切な友達

    「安い」「便利そう」と100円ショップなどで調理道具を買って、すぐに使わなくなるという経験、ありませんか?

    料理がおっくうなときも、お気に入りの鍋や切れ味がよい包丁のような道具があるだけで、キッチンに立つのが楽しくなります。

    たとえば、ひとつでいく通りもの使い方ができるホウロウのミルクパン。

    長く一緒に過ごせる自分のお気に入りを見つけたいものです。

    画像: 01 調理道具は長くつきあう大切な友達

    02 食洗機で家事労働を減らす

    昔は大家族で家事を分担していたのが、いまは主婦ひとりに家事が集中しがちなのが現状です。

    負担が増えているのですから、任せられる家事は便利な家事家電を積極的に使いましょう。

    便利な家事家電のひとつ食洗機は、コンパクトで設置が簡単なひとり暮らし用も登場しています。

    ひとり暮らしの高齢の親や独立して暮らす子どもにすすめてみるのもいいですね。

    03 献立は選択肢から選んでもらう

    料理の面倒としてよくあげられるのが、献立を考えること。

    ある程度パターンをつくっておくのも方法ですが、家族に食べたいものを聞くのもあり。

    その場合、「何が食べたい?」では「何でもいい」と返ってきがちなので、「カツ丼と焼き肉ならどっちがいい?」などいくつか候補を出して、選んでもらうといいでしょう。

    つくるほうも楽で、食べるほうもうれしいやり方です。

    04 疲れたら外食・出前・テイクアウトで

    今日はごはんつくる気力がない……。そんなときはスーパーでお総菜を買うか、外食に出かけましょう。

    ウーバーイーツなどのデリバリーサービスを使えば自宅にいながらいろいろな料理を注文できるので、食べたいものを注文して、家でのんびりすることもできます。

    だれかの力を借りることへの罪悪感を捨てれば、肩の力も抜けて、家族と食べる食事がいっそうおいしくなります。

    画像: 04 疲れたら外食・出前・テイクアウトで

    05 冷蔵庫は好きなものでいっぱいに

    家族が帰宅したら、まずは冷蔵庫をのぞいていませんか?

    冷蔵庫のドアを開けて自分の好物を見つけてうれしそうな顔をしていると、こちらまでうれしくなりますよね。

    そう、冷蔵庫は家族の笑顔を自然と引き出してくれる「魔法の箱」です。

    それぞれが好きなものを見つけやすいように、家族の目線に合わせて好物を冷蔵庫の棚に入れておくのも工夫のひとつです。

    画像: 05 冷蔵庫は好きなものでいっぱいに

    06 旬の食材がもつ恵みのパワーを

    旬の食材は、その季節に合わせて体の調子を整えてくれる最強のパワーフードです。

    食べたいときに食べたいものを、つくりたいときにつくりたいものを。そんな心の欲求に素直になれば、おのずと旬の食材に手が伸びるはず。

    シンプルでいいので、海、山、陸の旬を味わうようにしましょう。

    自分や家族が、そんな「旬の食材」をおいしくいただけることに感謝する気持ちも忘れずに。



    〈監修/加茂谷真紀 取材・文/工藤千秋 イラスト/ヤマグチカヨ〉

    加茂谷真紀(かもや・まき)
    80年続く寝具店で生まれた東京生まれ、東京育ち。多忙なワーキングマザーとして家事・子育てを両立してきた経験から、「自分の機嫌のよさ」や「気持ちの明るさ」を重視した家事のあり方を提案し、多くの人から共感を得る。著書に『愛のエネルギー家事』『愛のエネルギー家事 すてきメモ303選』(ともにすみれ書房)などがある。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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