• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。猫は人間のくしゃみの音にびっくりするそう。

    くしゃみの音は猫にとって「爆発音」

    まだまだ花粉の季節が続いていますね。

    以前の記事で「猫の花粉アレルギー」について書きましたが、実は、この花粉で、他にも猫にとって困ったことが。

    それは……

    そう。花粉症の人間の「くしゃみ」です。

    今の時期、花粉症の人は常にハックション! とくしゃみに悩まされる日々。

    もちろん人間自身もつらくて苦しいのですが、このくしゃみの音が、猫はとても苦手なのだそうです。

    くしゃみの音は、猫にとっては大嫌いな「爆発音」に似ているそうで、そのたびビックリ!

    画像: くしゃみの音は猫にとって「爆発音」

    くしゃみを予感して逃げる猫たち

    我が家では、夫がくしゃみをよくするのですが、もう「ハックション」の前の、「すうー」と息を吸う音がするだけで、猫たちは勘付いて、みんなドタバタと逃げ出します。

    特に猫が心を許している「抱っこをしているとき」などにこれが起こると、猫もショック。

    画像: くしゃみを予感して逃げる猫たち

    花粉の季節、猫と心地よく過ごすには?

    花粉の時期は、猫にとっても「突然の爆発音が大好きな家族からする」という、すごく嫌な季節なのです。

    では、どうしたらいいのでしょう?

    ここは、本当に大変な話ですが、「なるべくくしゃみを聞かせない」。

    これしかありません。

    ・くしゃみが出そうになったら、場所を離れて、別の部屋に行く

    ・とにかくくしゃみが出るのをこらえる

    また、花粉症がひどい人はアレルギーのお薬を飲んでおくのもやむを得ないかもしれません。

    もちろん、100%くしゃみをしないことは不可能なのですが、それだけ猫にとっては嫌なものだと知っておくだけでも、対処法はありますよね。

    猫の毛を吸い込みくしゃみがでる場合も

    くしゃみは花粉症でも出ますが、部屋のほこりや猫の毛などでも、むずむずとなりがち。

    アレルギーのある方は、この時期だけは「猫吸い」をぐっと我慢してもいいかもしれません。

    とはいえ、そんなふうに盛大なくしゃみをする夫と、くしゃみをほとんどしない私ですが、我が家の猫たちは、私よりも夫が大好き!

    くしゃみが終わると、またぞろぞろと夫に近づいてあまえています。

    ん? 私はくしゃみはしてないぞ?

    結局は、くしゃみをしても、普段から優しくあまやかす人のほうがポイントが高いのでしょうね。

    無念!(笑)

    画像1: 猫の毛を吸い込みくしゃみがでる場合も

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    画像2: 猫の毛を吸い込みくしゃみがでる場合も

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。

    ブログ「ちいさなチカラ」



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