お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。

hana’s memo
今回はリクエストにお応えして「きなこクッキー」をつくりました。
こちらは26年前に出版された『HANAのおしゃれお菓子BOOK』のために考案したレシピです。
このクッキーをモデル撮影の現場に持って行っていたのがきっかけで、お菓子の連載が始まった記憶があります。

私にとっては思い出深いお菓子。
この時季、チョコレートが固まりにくいのと、溶けやすいので、クッキーは冷やしてから食べるのがおすすめです。
体にいい素材を使っていますが、最後にたっぷりのチョコレートにディップするのがポイントです。
「きなこクッキー」のつくり方

材料(32個分)
● バター(食塩不使用) | 90g |
● ブラウンシュガー(きび砂糖でも) | 90g |
● きなこ | 1/2カップ(40g) |
● 溶き卵 | 1個分 |
● 薄力粉 | 125g |
● ベーキングパウダー | 小さじ1 |
● 塩 | ひとつまみ |
● オートミール | 1カップ(80g) |
● コーティング用のチョコレート | 150gほど |
下準備
*バター、卵を常温にもどす。
*粉類(薄力粉、ベーキングパウダー)はふるいにかける。
*オートミールは5分ほどオーブンで焼き(170℃に設定し、予熱し始める段階でオーブンに入れる)、冷ます。

オートミールはクッキングシートにのせてあらかじめ焼く
*チョコレートは刻んでおく。
つくり方
1 大きめのボウルにバターを入れ、ミキサーで練る。
2 砂糖を加え、軽くなるまでさらに混ぜる。
3 きなこを加え、混ぜる。

砂糖を混ぜた生地にきなこを加える
4 溶き卵を4~5回に分けて加え、その都度、よく混ぜる。

卵は数回に分けて加える

卵が混ざった状態
5 粉類、塩を加え、粉っぽさがなくなったらオートミールを加え、さらに混ぜる。

粉類と塩は一度に加える

最後にオートミールを加えて混ぜる

生地が混ざった状態
6 生地を半分に分け、ラップの上にのせる。そのままラップで包み、転がしながら1本を約21×3.5cmの棒状にまとめる。

ラップを使いながら生地を棒状にまとめる

2本分の生地が完成
[はなよりひと言]
今回は465gの生地を半分に分けました。計2本分の筒状か四角い生地をつくります。手にくっつきやすいので、ラップに包んだ状態で転がすと扱いやすいです。
7 ラップに包んだまま冷凍庫で1時間以上、冷やし固める。
8 オーブンを170℃に予熱する。
9 7の生地が固まったら、焼きたい分だけ冷凍庫から取り出し、ラップをはずして生地を厚さ1cmに切り分ける。

冷凍庫で冷やし固めてから切る
[はなよりひと言]
今回は1本ずつ焼きました。生地は冷凍で約1カ月保存可能。
10 天板にクッキングシートを敷き、9のクッキー生地を並べ、170℃のオーブンで15分ほど焼く。

焼き上がり
11 チョコレートを湯せんで溶かす。
12 クッキーが完全に冷めたら、半分だけチョコレートに浸し、網の上で乾かす。

チョコレートに浸す

表面が固まるまで網で冷やす
[はなよりひと言]
チョコレートをたっぷりかけたので、表面が乾いたら冷蔵庫で冷やし固めます。その際、クッキーのチョコレートが重ならないようにしましょう。


はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はなのお菓子』(扶桑社)、『はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』(白水社)、『今日もお稽古日和』『はな、茶の湯に出会う』(ともに淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。共著に『ニッポン茶室ジャーニー』(淡交社)、5月に『はなと毎日パンダの 中国パンダ旅』(白水社)が発売予定。
インスタグラム:@hanalovestaco
YouTube:はなランド
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。
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