• 手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんに、食材を無駄なく使う「暮らしの工夫」を教えてもらいました。捨ててしまいがちな野菜の皮などをおいしく食べ切るアイデアや、暮らしのなかで活用する方法をご紹介します。

    野菜の皮で、楽しむ料理

    そんな私が「中身よりもむしろ皮のほうがおいしいんじゃない?」とすら思っているのが、大根など根菜の皮

    栄養学的に見ても、皮はビタミンやポリフェノール、食物繊維も豊富と、いいことずくめなのです。

    大根の皮はきんぴらや漬物に。乾物にしても

    大根は調理中にあえて皮を厚めにむいておき、冷蔵庫に保存しておきます(10日ほどは元気です)。

    ある程度たまったらせん切りにしてごま油と塩で炒めると、歯応えも楽しめるきんぴらのできあがり。

    また、1cmほどの棒状にカットして、「しょうゆ2:酢1:みりん1」の割合の調味液に1~2日漬けておくと、ポリポリおいしい漬物になります。

    同じくせん切りにした、にんじんの皮とともに粕汁や味噌汁の具にしても、いいだしが出ます。

    すぐに食べ切れないときはざるに広げて干しておき、自家製乾物に。

    切り干し大根の要領で、水でもどして、煮つけや味噌汁の具などにして使います。

    じゃがいも、冬瓜、かぼちゃの皮も立派なおかずに

    捨ててしまいがちなじゃがいもの皮だって立派な一品に。

    同じく厚めに皮をむき、少し水にさらして水気をしっかりきります。

    こんがりと色づくまで素揚げし、塩・こしょうをふった料理(料理ともいえないけれど)は、息子が幼いころからの大好物です。

    冬瓜やかぼちゃなどの皮もいい一品になります。

    冬瓜の皮はせん切りにして多めの油できんぴらに、かぼちゃの皮も同じくきんぴらか、少し太めにせん切りにしてオーブンへ。

    素焼きにしてはちみつとバターをからめていただくと、おいしく食べ切ることができます。



    〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

    画像: 使い切ることはこれからを生きること

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。

    現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。

    ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
    インスタグラム:@minowa_mayumi
    voicy:FU-KOなまいにちラジオ

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