• 手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんに、食材を無駄なく使う「暮らしの工夫」を教えてもらいました。捨ててしまいがちな野菜の皮などをおいしく食べ切るアイデアや、暮らしのなかで活用する方法をご紹介します。

    お掃除にもお役立ち

    じゃがいもの皮は揚げ油をきれいにしたり、キッチンの掃除などに

    また、食べるだけではなく、暮らしのいろいろな場面に役立つものもあります。

    先ほどのじゃがいもの皮。

    揚げ油がちょっと疲れてきたかな……というときに素揚げすると、油がきれいになります。

    これは皮に含まれるサポニンが汚れを分解し、食物繊維が汚れを吸着してくれるからだそう。

    じゃがいもの皮はキッチンの掃除にも使えます。

    ステンレスのシンクや、ホーローやガラストップのコンロの汚れを皮でこするとピカピカに。

    柑橘の皮は入浴剤や洗剤に

    みかんなど柑橘の皮もいろいろ使えます。

    冬みかんの皮は軒先に干しておき、カラカラになったら袋に入れて入浴剤に。

    また、みかん3個分の皮を200mLほどの空き瓶に入れ、アルコール度数20度以上の焼酎にひたひたに注いで1週間ほど漬けておけば、油汚れに強いみかん洗剤のできあがり。

    この洗剤を使って、ホーローやガラストップのコンロ周りを磨くとピカピカになるうえ、爽やかな香りにも癒されます。

    合成洗剤ではないので二度拭きなどの手間も省けて使い心地抜群です。

    画像: みかんは息子の大好物。冬の間にたくさん出る皮は、ざるに広げて3日間ほど干しておきます。水分がとんだら袋に入れて保存し、入浴剤やみかん洗剤にして1年間活用しています。

    みかんは息子の大好物。冬の間にたくさん出る皮は、ざるに広げて3日間ほど干しておきます。水分がとんだら袋に入れて保存し、入浴剤やみかん洗剤にして1年間活用しています。

    お茶の出がらしやコーヒーを淹れた後の粉も活用して

    昔ながらの活用方法としては、煎茶やほうじ茶などの出がらしを軽く干して掃き掃除に。

    畳やカーペットに撒くと出がらしに含まれる水分がほこりを吸着し、お茶のカテキンがにおいを抑えてくれます。

    食品なので、ペットや小さなお子さんとの住まいにも安心して使えるのがいいところです。

    紅茶やコーヒーだって飲んだあとも使います!

    ティーパックのお茶は、パックごとシンクの掃除に。じゃがいもの皮と同じくサポニンが含まれているので、ステンレスやホーローのくすみを落としてくれます。

    コーヒーを淹れたあとの粉は、かたくなった土に混ぜ込めば改良材となり通気性をよくしてくれますし、空き瓶などに入れて冷蔵庫や靴箱に置けば脱臭剤としても役立ちます。



    〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

    画像: 使い切ることはこれからを生きること

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。

    現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。

    ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
    インスタグラム:@minowa_mayumi
    voicy:FU-KOなまいにちラジオ

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