使い切ることはこれからを生きること
もちろん、そんな私だってくたくたに疲れていたり、やる気が出ないときは潔く「ごめんね」と、皮や種、だしがらたちとさよならするときもあります。
でも、「えいやっ」と5分だけ手をかけてみたら、心も体も満足な一品ができ上がる。
そんな充足感が病みつきになり、いまもこつこつと使い切る試みを続けています。
昨今の食料事情だって心配です。環境問題や世界情勢に加え、国内の農産物を取り巻く状況にも変化が起きはじめています。
キャベツや白菜がひと玉1,000円を超え、お米が以前の倍近い値段になったことは記憶に新しいですが、残念ながらいまのところ、この流れは収まる気配はありません。
これからは、いままで通りの物質的な豊かさは得られなくなってしまうかもしれない……。だとしたらなおさら、アイデア次第で乗り切っていきたいですよね。
何より「どう工夫していくか」の試行錯誤って、とても楽しい!
できることから少しずつ、試してみようかなと思っていただけたら幸いです。
まずは大根の皮、おすすめです。
―― 次回は気負わずにできる「衣類などのお直し」についてお届けする予定です。お楽しみに!
〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。
現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。
ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
インスタグラム:@minowa_mayumi
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