• 適切な量の塩を料理に使えば、味はバシッと決まる」と話す料理家の今井真実さん。本記事では、今井さんの著書『だいじょうぶレシピ 料理はこれだけ覚えておけばいい』(家の光協会)より、「鶏もも肉のソテー」のつくり方を紹介します。塩だけでおいしく仕上げる方法を覚えれば、毎日の料理はもうだいじょうぶ。

    塩をふって焼くだけでおいしい!
    鶏もも肉のソテーのつくり方

    200gの肉にちょうどいい塩の量は小さじ1/2弱。一度つくれば、塩の量の目安がわかるでしょう。

    ところで1%の塩加減は、実際は少ししょっぱめの味つけなんです。

    それを中和するのが野菜の役割。野菜と一緒に食べると、ちょうどよい塩加減です。

    画像: 塩をふって焼くだけでおいしい! 鶏もも肉のソテーのつくり方

    材料(2人分)

    ● 鶏もも肉(から揚げ用)200g
    ● 塩2g(鶏肉の重量の1%)=小さじ1/2弱
    ● 豆苗1パック
    *豆苗の代わりにきのこ類、せん切りキャベツやレタス、もやしなどの野菜でも。
    ● オリーブオイル大さじ1
    ● [好みで]レモン(くし形切り)適量
    画像: 材料(2人分)

    材料のポイント

    カットしたお肉ってとっても便利。から揚げ用の鶏肉を使うと、切る手間もなく、まな板を慎重に洗う時間も省けます。豆苗をはさみで切ってしまえば、実は包丁いらずのレシピです。

    つくり方

     鶏肉は冷蔵庫から出して室温に戻しておきます。これは、かたまり肉に共通のポイント。冷たいまま焼くと火の通りが遅くなり、外は焼けても中は生……という状態になりやすいです。さらに、鶏肉の水気をキッチンペーパーで拭きます。水気に臭みが含まれているので、この作業はとても大切。皮が取れないように1個ずつ丁寧に行うこと。豆苗は4cm長さに切っておきます

    画像1: つくり方

     冷たいフライパンにオリーブオイルをひき、鶏肉の皮目を下にして並べます。皮をパリッと焼きたいので、皮をしっかり伸ばして入れましょう。ここで塩をふります。塩をふって時間をおくと水分が出てきてしまうので、ジューシーに仕上げたいなら焼く直前にふること。両面にふるため、まずは分量の半分を全体的にパラパラ。サラサラした塩だとまんべんなくふることができます。

    画像2: つくり方

     弱めの中火にかけ、皮がこんがりするまで10分ほど焼きます。鶏肉は脂がはねることがあるので、気になる人はアルミホイルをふんわりかぶせて。蓋をすると蒸し焼きになって皮がパリッと焼けないので、ホイルで蒸気の逃げ道をつくってあげます。

    画像3: つくり方

     皮がこんがりといい色に焼けたら裏返し、残りの塩をふります。皮面はじっくり焼き、反対面はさっと焼くのがポイント。1分ほどたったら側面も焼き、3分ほど焼いたら器に盛ります

    おいしく仕上げるポイント

    このレシピの最大のコツは、皮目をきっちりこんがりするまで焼くこと。思っている以上に時間がかかりますが、これこそがうまみの素になります。

    画像4: つくり方
    画像5: つくり方

     のフライパンに豆苗を入れて中火でさっと炒めます。フライパンに残っている塩があるのでほんのり塩味がつきますが、味見して薄いなと思ったら、ひとつまみ程度を加えてもOKです。

    画像6: つくり方

     豆苗がしんなりしたら、器に盛った鶏肉に添えます。炒めすぎると食感が悪くなるので、シャキシャキ感が残るくらいがベスト。シンプルに塩味だけでもよし、レモンを搾ったり、ポン酢をかけたりしてもよし。各自、好きな味でいただきます。

    画像7: つくり方

    〈撮影/今井裕治 スタイリング/来住昌美〉

    ※本記事は『だいじょうぶレシピ 料理はこれだけ覚えておけばいい』(家の光協会)からの抜粋です。

    『だいじょうぶレシピ 料理はこれだけ覚えておけばいい』(今井真実・著/家の光協会・刊)

    画像: “塩”だけでバシッと味が決まる「鶏もも肉のソテー」のつくり方。肉は塩をふって焼くだけでおいしい/料理家・今井真実さん

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    料理が面倒だと感じる方も、苦手な方も、これさえ覚えればもうだいじょうぶ。

    【目次】
    ● 1 塩ソテー
    ・豚ロース肉のソテー
    ・ぶりのソテー など
    ● 2 塩ゆで
    ・ゆで豚こま
    ・ゆで野菜ミックス など
    ● 3 野菜ひとつで炊き込みごはん
    ・にんじんごはん
    ・とうもろこしごはん など
    ● 4 冷凍みそ汁の素
    ● 5 自由な鍋料理
    ・鶏じゃがバター鍋
    ・きほんのすき焼き など
    ● 6 身近な食材でお助けレシピ
    ・[刺身用の魚] まぐろのタルタル
    ・[干もの] するめいかのソテー
    ・[卵] 卵ピザ
    ・[豆腐] 明太とろろ豆腐
    ・[油揚げ] ほたてとチーズのお揚げ巻き
    ・[納豆] 納豆そぼろ
    ・[豆] ひよこ豆のカレー炒め
    ・[海藻] もずくラー油 など


    今井真実(いまい・まみ)

    画像8: つくり方

    兵庫県神戸市出身、東京都在住。noteに綴るレシピやエッセイ、Xでの発信が幅広い層の支持を集め、雑誌、web、企業広告など、多岐にわたる媒体でレシピ制作、執筆を行う。 身近な食材を使い、意外な組み合わせでつくる個性的な料理は「知っているのに知らない味」「何度もつくりたくなる」「料理が楽しくなる」と定評を得ている。『フライパンファンタジア 毎日がちょっと変わる60のレシピ』(家の光協会)ほか著書多数。
    note:https://note.com/imaimami
    X:@mamiimai_gohan



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