• 雑誌『天然生活』編集部の文具マニア・編集スタッフKが愛用する筆記具たちを紹介します。今回は、芯の太さ、書き心地など実用性で選んだものや、インクの色や見た目の好みでときめいたものなど、「基本の筆記具」を見せてもらいました。長年の文具歴でたどり着いたコレクションを、ぜひお楽しみください。

    偏愛文具女子が選ぶ、基本の筆記具

    「文房具好きの父親に影響され、いつの間にか私も好きになっていました。父とデパートに行くたびに、文房具売り場に必ず一緒に立ち寄っていた記憶があります」

    現在、編集スタッフKのデスク周りには、こだわり抜いた数々のアイテムが。

    「基本の筆記具は、書きやすさ、使いやすさが絶対条件。それに丈夫さも。ロングセラーものは好きで、よく使います」

    その1 トンボ鉛筆の消しゴム「MONO TOUGH」

    消しゴム部門では、折れ、割れ、カケに強い、MONOシリーズのタフな消しゴム「「MONO TOUGH(モノタフ)」を選出。

    「私は、ものを書いたり消したりするときに力を入れがち。筆圧強め、と自覚しています。消しゴム自体が好きで、いろんなものを試してきましたが、ときに折れたり、バラバラに崩れてしまったりすることも。その点、『モノタフ』は適度に硬くて、折れにくい。消し心地も私好みです」

    パッケージの矢印の場所に指を置いて使うと、より、しなりを抑制する。

    その2 パイロットの「フリクションイレーザー」

    画像: その2 パイロットの「フリクションイレーザー」

    「フリクションはペンが便利でよく使いますが、この専用イレーザーもすぐれもの。角で細かな部分にも対応できるし、何より、一度に“面”で消せるという機能がうれしい。文具好きの知人にプレゼントしたときも、とても喜んでくれました」

    その3 スタビロの「蛍光ペン スイングクールパステル」

    画像: その3 スタビロの「蛍光ペン スイングクールパステル」

    「目にやさしいこの色合いが好き。手帖の大切な日付や、TODOリストの完了チェックに使うなど、活躍しています」

    グリップのすべり止めが付いたボディの仕様の持ちやすさはもちろんのこと、見た目の愛らしさも選んだ理由。

    「ジャケ買いしたアイテムのひとつです」

    その4 ぺんてるの「プラマン」の赤

    画像: その4 ぺんてるの「プラマン」の赤

    「プラマンは、1979年に発売された『ぺんてる』のロングセラーアイテムですが、物心ついたときから赤ペンといったら、ずっとこれ。当然、実家にもありましたね。筆圧が強い私の場合、ペンによっては使っているとペン先が割れたり折れたりすることもあるんですが、『プラマン』は、その経験がない。書き心地が好きだし、文字の太さもちょうどいいんです」

    ペンの気軽さと万年筆の情感を筆跡に現す特性を持ち、愛用者が多い逸品。

    その5 プラチナの「プレスマン」0.9mmのシャープペン

    画像: その5 プラチナの「プレスマン」0.9mmのシャープペン

    「鉛筆も好きだけど、シャープペンなら、0.9mmのものが好み。とにかく、なめらかで書きやすいんです。わが家の高校生と小学生の子どもたちは、一般的な0.5mmのシャープペンを使っているので、芯を別々にストックする手間が発生しますが、それでもこれは変えられない」

    握りやすいスリムなボディも選んだポイント。

    その6 三菱鉛筆の「ダーマトグラフ」

    画像: その6 三菱鉛筆の「ダーマトグラフ」

    最後は、ひと昔前の編集者が、必ず持っていたダーマトグラフ。ポジフィルムから現像する写真を扱っていた時代は、指示を書いたり、チェックマークを付けたり、赤のダーマトが必需品でした。

    「出合いは、仕事現場。ぺりぺりとはがして使うこのノスタルジックさにもときめきます。仕事では使わなくなりましたが、見つけるたびについつい購入してしまいます」

    いつの間にか、手持ちの色が充実。プラスチックやビニールにも書いたり消したりできるので、いまは、台所など家での出番が多いそう。

    おまけの1個 エドバンの「吸い取りスタンプ」

    パリ生まれのインクのブランド「エドバン」のもので、万年筆で書いた文字の上をコロンとなぞれば、余分なインクを吸い取ってくれる。

    判を押したときの乾ききれていないインクにも使え、意外と出番も多い文具。

    ▼“文房具好き”編集者の偏愛コレクション

     

    <撮影/星 亘>



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