アスパラのこと

春から初夏にかけて旬を迎えるアスパラガス。鮮やかな緑色と甘み、独特の風味が特徴です。さまざまな調理法で楽しめますが、加熱しすぎると風味が損なわれるため、火を通しすぎないのがポイントです。
栄養面では、アスパラギン酸という成分を多く含み、疲労回復や新陳代謝の促進に役立ちます。また、葉酸やビタミンC、Eも豊富で、美容や健康維持にも効果的と言われています。
選ぶ際は、穂先が締まっていて茎が太く、切り口がみずみずしいものが新鮮です。根本の部分はかたいので、ポキッと折れるところで折り、皮がかたいときはピーラーではかまとともに薄くむきます。
生アスパラのごまあえのつくり方

すりごまを使う場合はレンジで軽く温めてから使うとよい。
材料(つくりやすい分量)

● アスパラガス(太いもの) | 3本(細ければ6本) |
● 塩 | 小さじ1/3 |
● 黒ごま | 大さじ2 |
● 三温糖 | 大さじ1弱 |
● 煮切り酒 | 大さじ2 |
● 薄口しょうゆ | 小さじ1 |
つくり方
1 アスパラガスは根元をポキッと折れるところで折り、切り口を包丁で切りそろえる。ピーラーで皮をむき、乱切りにする。ボウルに移し、塩を加えてよくあえる。



2 フライパンに黒ごまを入れ火にかけ、香りが立ち、油が出てごま同士がくっついてきたら、すり鉢に移し7分ずりにする。酒、材料の半量の三温糖を加えてすり、味をみながら残りの三温糖を加えてさらにする。


3 1のアスパラガスをペーパータオルに取って水けを切りおさえ、2に加えてよくあえ、器に盛る。


〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
* * *
「今日何つくろう?」とお悩みのあなたへ。
天然生活webにて連載中の「松田美智子の季節の仕事」より人気レシピを集めました。
混ぜる/煮る/漬ける/焼く/揚げるの5つの調理法で100品を紹介。
少ない材料でつくりやすい、毎日の食卓に役立つ1冊です。
* * *