• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、冷やして固めるだけの「簡単コーヒーゼリー」のお話です。

    これからの季節におすすめの「ひんやりスイーツ」

    春本番を迎え、次第に蒸し暑く感じることが増えました。

    飲みものも、温かいものより冷たいものが欲しくなる季節になります。

    熱中症対策として水分補給も大事ですが、さっぱりといただける冷たいスイーツはいかがでしょうか?

    今回は市販のペットボトルコーヒーに砂糖とゼラチンを加え、冷やし固めたコーヒーゼリーのご紹介です。

    画像: やさしい甘さの黒みつがコーヒーと好相性

    やさしい甘さの黒みつがコーヒーと好相性

    粉ゼラチンは「水でふやかしてから混ぜる」のがポイント

    つくるときの注意点は、粉ゼラチンの扱い方です。

    粉ゼラチンはあらかじめ水でふやかしてから、温めたコーヒー液に混ぜて溶かしてください。

    ふやかし方は「まず水を用意して、そこに粉ゼラチンをふり入れて混ぜる」です。

    逆の手順で「粉ゼラチンに水を注ぐ」と均一にふやけず塊が残ります。

    また、コーヒー液にそのまま粉状のゼラチンを入れて溶かそうとすると「ダマ」になる可能性があります。

    ちょっと面倒ですが、このひと手間で「ざるでこしてからカップに注ぐ」という工程を省略でき、なめらかなゼリーになるのです。

    粉ゼラチンの必要量はメーカーによって若干異なりますので、指示に従ってください。

    少し少なめに使ってやわらかく仕上げるのがおすすめです。

    画像: 粉ゼラチンはあらかじめふやかしてからコーヒー液に混ぜ入れる。このひと手間でなめらかな仕上がりに

    粉ゼラチンはあらかじめふやかしてからコーヒー液に混ぜ入れる。このひと手間でなめらかな仕上がりに

    また、砂糖の量もお好みで加減してください。

    後から黒みつをかけるので甘さ控えめの配合にしてあります。

    やさしい甘さとコクがある黒みつは意外にもコーヒーによく合います。

    アイスクリームを乗せたり、豆乳を使ったり、アレンジも自由自在

    さらに、牛乳を多めにかけてくずしながらストローで吸ってみるとタピオカドリンクのように楽しめます。

    ちょっとぜいたくにアイスクリームを乗せたり、逆に牛乳を豆乳に変えてヘルシーにいただくのもよいですね。

    もちろん甘さがついた「加糖コーヒー」を使ってもよいのですが、無糖のコーヒーをベースにすると砂糖の種類や量を自分で選べるメリットがあります。

    冷やして固めるだけの簡単スイーツは、のどごしのよさと低カロリーで罪悪感がないので、私は蒸し暑い季節によくつくります。

    グラスが涼しげでおしゃれに見えるので、おもてなし用にもぜひお試しください。

    簡単コーヒーゼリーのつくり方

    画像: 簡単コーヒーゼリーのつくり方

    材料(グラス5個分)

    ● 無糖コーヒー500mL
    ● 砂糖大さじ2
    ● 粉ゼラチン8g
    ● 水大さじ2
    ● 牛乳適量
    ● 黒みつ適量
    画像: 材料(グラス5個分)

    つくり方

     水を入れた容器に粉ゼラチンを振り入れてよく混ぜ、5分ほどおいてふやかす。

    画像1: つくり方

     鍋にコーヒーと砂糖を入れ、中火で周りがふつふつするまで加熱したら火をとめ、砂糖を溶かす。

     をコーヒー液に溶かし、グラスに注ぐ。

    画像2: つくり方

     冷蔵庫で2~3時間ほど冷やして固め、牛乳と黒みつをかけて混ぜていただく。

    画像3: つくり方


    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
    インスタグラム:@cafe.rietta
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    https://ameblo.jp/caferietta/

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