これからの季節におすすめの「ひんやりスイーツ」
春本番を迎え、次第に蒸し暑く感じることが増えました。
飲みものも、温かいものより冷たいものが欲しくなる季節になります。
熱中症対策として水分補給も大事ですが、さっぱりといただける冷たいスイーツはいかがでしょうか?
今回は市販のペットボトルコーヒーに砂糖とゼラチンを加え、冷やし固めたコーヒーゼリーのご紹介です。

やさしい甘さの黒みつがコーヒーと好相性
粉ゼラチンは「水でふやかしてから混ぜる」のがポイント
つくるときの注意点は、粉ゼラチンの扱い方です。
粉ゼラチンはあらかじめ水でふやかしてから、温めたコーヒー液に混ぜて溶かしてください。
ふやかし方は「まず水を用意して、そこに粉ゼラチンをふり入れて混ぜる」です。
逆の手順で「粉ゼラチンに水を注ぐ」と均一にふやけず塊が残ります。
また、コーヒー液にそのまま粉状のゼラチンを入れて溶かそうとすると「ダマ」になる可能性があります。
ちょっと面倒ですが、このひと手間で「ざるでこしてからカップに注ぐ」という工程を省略でき、なめらかなゼリーになるのです。
粉ゼラチンの必要量はメーカーによって若干異なりますので、指示に従ってください。
少し少なめに使ってやわらかく仕上げるのがおすすめです。

粉ゼラチンはあらかじめふやかしてからコーヒー液に混ぜ入れる。このひと手間でなめらかな仕上がりに
また、砂糖の量もお好みで加減してください。
後から黒みつをかけるので甘さ控えめの配合にしてあります。
やさしい甘さとコクがある黒みつは意外にもコーヒーによく合います。
アイスクリームを乗せたり、豆乳を使ったり、アレンジも自由自在
さらに、牛乳を多めにかけてくずしながらストローで吸ってみるとタピオカドリンクのように楽しめます。
ちょっとぜいたくにアイスクリームを乗せたり、逆に牛乳を豆乳に変えてヘルシーにいただくのもよいですね。
もちろん甘さがついた「加糖コーヒー」を使ってもよいのですが、無糖のコーヒーをベースにすると砂糖の種類や量を自分で選べるメリットがあります。
冷やして固めるだけの簡単スイーツは、のどごしのよさと低カロリーで罪悪感がないので、私は蒸し暑い季節によくつくります。
グラスが涼しげでおしゃれに見えるので、おもてなし用にもぜひお試しください。
簡単コーヒーゼリーのつくり方

材料(グラス5個分)
● 無糖コーヒー | 500mL |
● 砂糖 | 大さじ2 |
● 粉ゼラチン | 8g |
● 水 | 大さじ2 |
● 牛乳 | 適量 |
● 黒みつ | 適量 |

つくり方
1 水を入れた容器に粉ゼラチンを振り入れてよく混ぜ、5分ほどおいてふやかす。

2 鍋にコーヒーと砂糖を入れ、中火で周りがふつふつするまで加熱したら火をとめ、砂糖を溶かす。
3 1をコーヒー液に溶かし、グラスに注ぐ。

4 冷蔵庫で2~3時間ほど冷やして固め、牛乳と黒みつをかけて混ぜていただく。

本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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