(『別冊天然生活 心豊かにお金づきあい』より)
「暮らしのむだ」見直しチェックリスト
日々の習慣が、思わぬむだにつながっているかもしれません。
毎日を振り返り、当てはまるものがないか、確かめてみましょう。
生活編
□ 温かみのある白熱灯が好きだ
□ 炊飯器の保温機能は毎日使っている
□ 量にかかわらず、鍋で野菜をゆでる
□ うっかり鍋を吹きこぼしてしまうことが多い
光熱費の工夫
電気代とガス代の値上がりも顕著。
とくに電気代は高止まりが続いています。むだを省いて、資源も大切に。
家電の保温機能はなるべく使わない

炊飯器、ポット、ウォーターサーバーなどの保温機能。
保温時間が長くなると電力消費量が増え、電気代がかさむ原因に。
たとえば残ったごはんは炊飯器で保温せず、小分けにして冷凍保存。食べるときに電子レンジで温めるなどして節電を。
家の中でも1人1本マイボトルを

家族それぞれが、専用の保冷保温機能付き水筒を使い、一日過ごしてみましょう。
冷蔵庫の開閉回数を減らせます。
マイボトルを持つのは面倒な印象もあるかもしれませんが、コップを洗う手間とその水道代も減らせて、いいことずくめです。
便座のヒーターはまめにオフに

暖房機能のついた便座は、暖房の温度を一年中そのままにせず、寒い季節以外はオフに。
また、設定温度を低くするだけでも節電効果があります。
熱を逃さないよう、使ったあとは必ずふたを閉じる習慣をふだんからつけておくとよいでしょう。
少量の野菜の下ゆでは電子レンジを活用

少量であれば、野菜はガスコンロやIHコンロを使ってゆでるよりも、電子レンジを使うほうが短時間で済み、割安になります。
野菜(葉野菜や果菜、根菜すべて)を電子レンジで加熱して下ごしらえした場合、月約230円節約できる試算も(※)。
(※)経済産業省 資源エネルギー庁Webサイト『家庭でできる省エネ』https://www.enecho.meti.go.jp/
湯が沸くまでの時間をタイマーで計ってみる

煮込むときや湯を沸かすときに注意したいのが、長い加熱や吹きこぼし。
その分、むだなガスや電力を使います。とはいえ、湯沸かしにかかる時間は意外と知らないもの。
一度、家の鍋ややかんで湯が沸くまでの時間をタイマーで計り、把握して。
※本記事は『別冊天然生活 心豊かにお金づきあい』(扶桑社ムック)からの抜粋です。
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物価高騰が続き、老後のお金に不安を感じている人もいるかもしれません。でも、自分の「好き」はがまんしたくない。これからは「がんばらない」がキーワード。日々の暮らしを楽しみながら、お金とどうつきあうか、が大切です。ドミニック・ローホーさん、柿崎こうこさん、ショコラさんなど、ていねいな暮らしをされている12人の方々に、「好き」を大事にしながら実践している、お金とのつきあい方を教えていただきました。むだは省きながら、好きなところにはお金を使う、メリハリのあるお金の使い方が、豊かな暮らしを支えていました。また、お金の管理やため方、増やし方についてのハウツーも満載。お金の流れを整える仕組みづくりのこと、これから始める人にもわかりやすい「新NISA」のこと、エコにもつながる節約のことなど、いま知っておくと得をするアイデアをご紹介しています。『買いものは投票なんだ』の著者・藤原ひろのぶさんによる「幸せなお金の使い方」、枡野俊明さんによる「“持たない”暮らしの智慧」も掲載。心は豊かに、賢くお金とつきあうヒントが、きっと見つかります。
<イラスト/カトウミナエ 取材・文/秋山香織>
丸山晴美(まるやま・はるみ)
節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。著書多数。毎年監修を務める『節約家計ノート』(東京新聞出版)は、22年のロングセラー。高校生の息子の母でもある。https://www.maruyama-harumi.com/
※記事中の情報は『別冊天然生活 心豊かにお金づきあい』掲載時のものです