(『天然生活』2019年12月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
香菜子さんの片づけルール 01
カテゴリー別にまとめる
細々小分けするのではなく、カテゴリー別にざっくり分類。
「長持ちする」片づけが、「きれい」をキープする近道です。
カテゴリー別に、同じ形の箱を用意
パッケージショップで買った白い箱には、糸やはぎれなど手づくりに使うものを。
上の段の黒い箱は「イケア」で購入。こちらは確定申告用の領収書など普段はあまり使わないけれど、大切なものをしまっている。

食器棚は陶器、ガラスを分類
「ガラスが好きで、実験用のシャーレとか、つい買っちゃうんです」と香菜子さん。
そんなガラスの器類は一番下の段に。その上には陶器を。
和洋がまざっていても統一感が生まれる。

木製と金属製の道具を分類
キッチンのガス台横に、レードルやへらなどを立てている。
木製のものと、アルミなど金属製のものを分けて並べればすっきり見える。
使うときにも、さっと出し入れできてスムーズ。

引き出しは1段1アイテムに
リビング横の仕事コーナーには、「ビスレー」の引き出しをセット。目的ごとに引き出しを分けて収納。
ここは宅配便の送り状など通信関係の引き出し。切手は「無印良品」のケースに。

香菜子さんの片づけルール 02
不要なものは生活スペースに置かない
「欲しい物」ではなく「必要な物」を選ぶのが鉄則。
不要な物は定期的に処分し、必要な物は考えて買う。その循環が大事です。
基本色を決め、それ以外の色は置かない
リビングに持ち込む色は、白、黒、茶色(木の色)だけと決めている。
オーディオボード周りは、花瓶やキャンドルなど、いろいろなものが飾られているのに、色が氾濫していないので、統一感がありすっきり。

フリマ用のボックスをつくる
ふだんからフリマ用ボックスをスタンバイさせ、「もう使わないな」と思ったらこの箱へ。
判断に迷う物も、いったんこの箱へ入れておく。「やっぱり使おうと、取り出すこともあるんですよ」

読み終えた本は古本屋さんへ
読み終えた本は、保存版以外は定期的に処分。ある程度ストックしたら古本屋さんへ。
「売ったお金で、帰りにコーヒーを飲んで、おいしいケーキを食べるのが楽しみなんです」

間に合わせで買わない
欲しい物を常に頭に思い描いておいて、「これだ!」とひらめいたときだけ買う。
これは、伊藤まさこさんのお宅で見ていいなと思い、北欧に旅行に行ったときにゲットした「サルパネヴァ」の鍋。

香菜子さんの片づけルール 03
すぐに片づける、まとめる
「あとでやろう」が積もり積もると、片づけの手間が倍に。
暮らしの流れのなかに「片づく仕組み」を組み込めば、ラクチンです。
小銭は財布から出し、硬貨ごとにまとめる
帰宅後、余裕がある日には財布の中から小銭をすべて出して、100円玉、50円玉と分類してこの缶の中へ。
「子どものお稽古事など、小銭が必要なことが多いので、ここにストックしておくと安心なんです」と香菜子さん。

アクセサリーは帰宅後すぐに玄関の棚へ
玄関に、ガラスケースをスタンバイ。帰宅後すぐにアクセサリーをはずしてここにしまう仕組み。
いかにも「収納」のように見せないよう、小さな箱や古いタイルを組み合わせ、ディスプレーっぽく見せるところがポイント。

家電の取扱説明書はホルダーにまとめる
家電の説明書は、ジューサーやオーブンは「キッチン」のホルダーに。照明やテレビは「リビング」のホルダーにと、使う場所ごとに分けて整理。
家電を買い換えたら、必ず古い取扱説明書も一緒に処分する。

流しに食器を置かず、すぐに食洗機に入れる
「食事が終わったら、私は何もしないんです」と香菜子さん。
家族それぞれが自分の食器を食洗機に入れにいくのがルール。一番最後に入れた人(一番帰りが遅いご主人のことが多い)が食洗機のスイッチを押す決まりに。

〈撮影/有賀 傑 取材・文/一田憲子〉
香菜子(かなこ)
モデル、イラストレーターとして活躍するかたわら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ヴィルヘルムス」を主宰。著書に『香菜子さんの服選び』(主婦と生活社)など多数。https://vilhelms.thebase.in