自然とともにリラックスした日常を楽しむのが得意な米国、ポートランドの人々。そんな暮らしに欠かせない彼らのお茶時間から、小さなアイデアをご紹介します。今回は、茶葉の出がらしや、古くなった茶葉で布を染める、暮らしの工夫を。
(『天然生活』2022年6月号掲載)
(『天然生活』2022年6月号掲載)
飲むだけじゃない、お茶で染める、彩る暮らし
ポートランドでは、枝や花弁、葉っぱなど季節の植物で自然染めをする人が増えています。
茶葉も植物のひとつととらえて、出がらしや古くなった茶葉を染めに使う、なんてアイデアも見かけるように。

ルイボスティーと紅茶をじっくり20分ほど煮出す

半日ほどその液につけておいた布を乾燥中。生地をところどころしぼり、ゴムで留めたまま染めると写真のような柄ができる
共通するのは身近にあるものを生かしながら、日々の暮らしに自分の手で少しの彩りを加えるというところ。
【お茶染めのコツ】
● 綿など植物性の繊維は2倍に薄めた豆乳に浸して色止め処理をする。
● 茶葉は紅茶やルイボスでもなんでも染まります。ハイビスカスやターメリックなどは鮮やかに発色。バラの花びらや玉ねぎの皮などを入れてみても。
● くすみやすい緑茶は、びんなどに消毒用アルコールと同量の水を入れた液に、茶葉を加える。ひと晩おいたらこして、60℃以下の温水に最低30分〜2時間つける。
<撮影/シェリル ジュエテン スタイリング/アニー パーカー 構成・文/瀬高早紀子 協力/エミ ジョイス レインアンドシャイン テキスタイルズ>
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです