(『天然生活』2024年6月号掲載)
新しい道の新しいつながり
京都・堀川丸太町にある町家。
看護師から転身し、「円卓」として食の仕事を始めた庄本彩美さん。
「円卓」はマルシェへの出店や、仲間のカフェ開業を応援するなど、さまざまな活動がこの場から生まれています。
人が集まる場所に出かけたり、集まる場をつくったり。
いつも出会いから、やりたいことが広がります。
マルシェやイベント出店で頼れる仲間や先輩ママとつながる

「日音色」の西脇さん(右)も子育て中。卵・乳・小麦不使用で手づくり
京都・西陣の環の市は、三カ月に一度開催される、つくり手の顔が見える小さなマルシェ。
子育てしながら、自分のペースで活動する人たちが多く出店し、買い物に来る人もママがたくさん。庄本さんにとっては仕事や暮らしのことを相談できるコミュニケーションの場でもあるそう。
「お客さんとも言葉を交わせて初心に戻れます」

写真家の石川奈都子さんが主宰する環の市。この日はいなり寿司を

らっきょうの甘酢漬け、ゆず麹味噌、コチュジャンなども
アトリエを生かして魅力を感じる“推し”を応援
いずれ店を持ちたい、独り立ちしたい、そんな人たちに、アトリエを使ってもらって後押し。
ジャンルは幅広く、アトリエの魅力にもつながり、お互いのプラスに。

店舗開業を目指す「おやつどきchii」がアトリエで間借りカフェを

ハーブを軸に活動する「herva」は寄せ植え教室などを

専門学校で教え、開業準備する「もりくま鍼灸院」が定期的に出張。「腕のある方なので弾みになれば」
「Gg’sの角谷さんは同世代。農家を回り、野菜の振り売り(移動販売)をする大事な仲間。実割れした上賀茂トマトを引き取ってつくるケチャップは定番人気です」

「Gg’s」の野菜は生き生きとみずみずしい

割れトマトでつくるケチャップは濃厚で美味
<撮影/石川奈都子 取材・文/宮下亜紀>
庄本彩美(しょうもと・あやみ)
京都・堀川丸太町にアトリエを構え、「円卓」として活動。看護師から食の道へ転身。現在、出産を控え、お弁当やケータリングは休業中。保存食づくりはマイペースで続け、オンラインショップや京都の器店「若葉屋」などで取り扱い。アトリエはイベント開催時にオープン、スケジュールはインスタグラム@entaku_ayamii
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです