(『天然生活』2020年7月号掲載)
米麹さえあれば簡単に
寺田聡美さんに教わる「甘酒」のつくり方
近頃はスーパーでも手軽に買える甘酒。日々使うのであれば、手づくりが経済的です。
「甘酒は、米麹さえ用意すれば簡単につくれます。甘酒は放っておくと徐々に発酵が進んで、酸味が増してしまうので、使いきれない分は一度沸かして発酵を止めるといいでしょう。
とはいえ、腐敗しているわけではないので、甘酸っぱい甘酒も、それはそれで味わい深くはあるのですが……。そんな、“生きている”感覚を味わえるのも、手づくりのいいところです」

手づくり甘酒(2倍濃縮)のつくり方
手づくり麹甘酒は、じんわりやさしい甘さ。
材料(つくりやすい分量)
● 米麹 | 100g |
● 冷やごはん | 300g |
● 熱湯 | 300mL |
つくり方
1 炊飯器の内釜にごはんを入れ、熱湯を注いで混ぜ合わせる。
2 米麹を加える。
3 全体をムラなく、よく混ぜて、炊飯器にセットする。
4 内釜にほこりよけのふきんをかぶせて、炊飯器のふたを閉めずに保温モードで15~20時間温める。
5 甘味が出たら完成。
賞味期間
冷蔵保存の場合は、鍋に移してひと煮立ちさせて発酵を止め、瓶に移して1週間。冷凍の場合は、火入れせずに、そのまま冷凍庫で1カ月。
ここがポイント

このようにほんのり茶色になったら、米のでんぷんが麹の力で糖化した証拠。さっと混ぜて保存容器へ
デザートに簡単アレンジ
凍らせた果物、豆乳と一緒にミキサーにかければヘルシースムージーに。プレーンヨーグルトに添えてはちみつ代わりに使っても。甘酒として飲む場合は、同量のお湯で割って。
〈料理/寺田聡美 撮影/山田耕司 スタイリング/竹内万貴 取材・文/福山雅美〉
寺田聡美(てらだ・さとみ)
創業340年の造り酒屋「寺田本家」23代目の次女として生まれる。発酵に親しむ暮らしのなかから生まれたレシピが好評。著書に『寺田本家 発酵カフェの 毎日おいしい麹レシピ』(家の光協会)など。
https://www.teradahonke.co.jp/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです