シスターたちが自給自足の生活を送るスペインの修道院のつつしみ深い暮らしと料理は、心と体をやさしく包んでくれます。料理家の丸山久美さんに、スペイン修道院の夏の味「コーヒーのプリン」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2020年7月号掲載)
(『天然生活』2020年7月号掲載)
スペイン修道院の夏の味
コーヒーのプリンのつくり方
修道院の朝には欠かせないコーヒーをデザートに。
シスターたちのつくるプリンは格別おいしいといわれています。

材料(4個分)
● 卵黄 | 2個分 |
● コンデンスミルク | 大さじ2 |
● 牛乳 | 1カップ |
● インスタントコーヒー | 小さじ1と1/2 |
つくり方
1 ボウルに卵黄とコンデンスミルクを入れてよく混ぜ合わせる。
2 別のボウルに牛乳とインスタントコーヒーを入れて泡立て器で混ぜる。コーヒーが溶けたら、1に加えてさらによく混ぜ、2回ほどこして器に入れる。
3 器が動かないよう、フライパンにふきんを敷き、その上に2を並べ、器の高さの半分くらいまで水を注ぎ、ふたをせずに火にかける。湯気が出てきたら弱火にし、ふきんなどで包んだふたをかぶせる。その際にふたとフライパンの間にスプーン2本を両サイドから差し入れ、蒸気が逃げるようにする。
4 弱火で30~35分ほど湯せんにかけ、火を止める。スプーンを取り除き、ふたをしたままさらに10分おき、固まったら粗熱を取って冷蔵庫で冷やす。
〈料理/丸山久美 撮影/清水奈緒 スタイリング/荻野玲子 取材・文/土屋 敦〉
丸山久美(まるやま・くみ)
料理家。東京生まれ。スペイン家庭料理教室「mi mesa」主宰。1986年からスペインのマドリードに14年滞在し、家庭料理を学ぶと同時に修道院めぐりを始める。著書に『修道院のお菓子』(扶桑社)ほか。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです