夏の疲労回復に
甘酒のつくり方
江戸時代から夏の暑さを乗り切る健康ドリンクとしてお馴染みだった甘酒は、飲む点滴といわれるほど栄養価が高く、疲れがとれないときすぐにエネルギーを補って気力を増してくれます。
胃腸の働きを落とさないように冷やさず常温で、生姜を加えて飲みましょう。

材料(つくりやすい量)
● ご飯 | 100g |
● 米麹(乾) | 100g |
● 水 | 300mL |
● ひね生姜(おろし汁) | 少々 |

つくり方
1 ご飯に水を加えて中火にかけ、柔らかいお粥になったら65℃まで冷ます。
2 1に米麹を加えてよく混ぜ、55℃前後で8時間ほど保温する。
3 好みで水で薄め、冷やさず常温で生姜を加えて飲む。
*保存は、密閉容器に入れて冷蔵で。1週間程度で飲み切るようにして、それ以上保存する場合は冷凍します。
〈撮影/中村寛史 栄養監修/星 穂奈美(管理栄養士)〉
※本記事は『昔の知恵からはじめる 回復のためのレシピ』(ダイヤモンド社)からの抜粋です。
◆身近な食べ物や植物の力で整える、昔ながらの“回復のため”のレシピ集◆
家族の様子が少しでも普段と違うとき、祖母や母は身近にある食べ物や植物でさっとお手当てをしてくれたと、山田奈美さんは話します。
そうした姿を見ていたこともあり、自身が母親になってからも、そのお手当て法を実践しているのだそう。
山田さんが日頃から実践するものを中心に、古くから受け継がれてきた約110種類のレシピを紹介。
自分の中にある“回復する力”を後押ししてくれる1冊です。
【もくじ】
● 1章 食材別 不調時に取り入れたい食材とレシピ
● 2章 症状別 身近な不調を回復へと導くレシピ
山田奈美(やまだ・なみ)

薬膳・発酵料理研究家。国際中医薬膳師。「食べごと研究所」主宰。「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事し、東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。雑誌やテレビ、ウェブなどで発酵食や和食薬膳、食養生に関するレシピ制作や解説などを行うほか、神奈川県・葉山町のアトリエ「古家1681」にて、「発酵教室」や「和食薬膳教室」などを開催し、人気を博す。著書に『はじめる、続ける。ぬか漬けの基本』(グラフィック社)、『二十四節気のお味噌汁』(WAVE出版)、『いつもの食材と調味料で 体が整うごはん』(ナツメ社)、『砂糖なしおやつ:かんたんでおいしい』(小学館)、『二十四節気を愉しむ 季節の保存食』(マイナビ出版)、『からだが整う一汁一菜』(主婦と生活社)、『別冊天然生活 山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(扶桑社)ほか。