• 60代を迎えた料理応援家の本多理恵子さん。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、生のケールがおいしく食べられる「ケールのかんたんサラダ」のお話です。

    ビタミンやカルシウムがたっぷり! 野菜の王様「ケール」

    最近ではスーパーの野菜コーナーでも見かけるようになりましたが、皆さんはふだんケールを使いますか?

    「青汁のもと」として印象が強いこともあり、苦みや葉の固さなどから敬遠しがちかもしれません。

    そもそもキャベツやブロッコリーの原種ともいわれるケールは野菜の王様とも呼ばれ、とくにビタミンやカルシウムなどの栄養価が高いことで知られています。

    ビタミンCを損なわずに摂取するにはぜひ生で食べていただきたいのですが、やはり歯ざわりと苦味が気になります。

    画像: 固くて苦い印象のあるケール。栄養を損なわずに食べるには生食がおすすめですが……

    固くて苦い印象のあるケール。栄養を損なわずに食べるには生食がおすすめですが……

    ケールの栄養を損なわずにおいしく食べるには?

    そこで、少量の塩と水を加えてサッと加熱する調理法をおすすめします。

    食感を残したまま火を止め、そこに最小限の調味料で味つけします。

    シャキシャキした食感を残しつつ、ほどよく苦味が抜けた状態のケールは、それだけで存在感があります。

    味つけはオリーブオイルの香りと粉チーズの甘さを加えて、やさしく薄味にまとめます。

    お酒のおつまみにするなら、粉チーズをたっぷりと追加したり、生ハムやツナを加えてボリュームアップしたりしても良いでしょう。

    画像: サッと加熱したケールに、オリーブオイルと粉チーズを加えて

    サッと加熱したケールに、オリーブオイルと粉チーズを加えて

    実はこの一品は、海外のレストランで出されたものを思い出して再現しました。

    かなり昔なので、当時は何の野菜かわからなかったのですが、ケールに出合って答えが見つかりました。

    あまりのおいしさにおかわりした記憶があります。

    ほんのりとした苦味がクセになります。

    ぜひ「大人サラダ」としてケールを使ってつくってみてください。

    「ケールのかんたんサラダ」のつくり方

    画像: 「ケールのかんたんサラダ」のつくり方

    材料

    ● ケール2~3枚 (1cm幅の細切り)
    ● 塩小さじ1/4
    ● 水大さじ1
    ● オリーブオイル大さじ1
    ● 粉チーズ大さじ1~

    つくり方

     鍋にケールを入れ、塩と水をふりかけてふたをして、中火で加熱する。

    画像1: つくり方

     蒸気が出たらふたを開けて火を止め、全体を混ぜる。

     加熱したケールをボウルに移して、オリーブオイルと粉チーズをあえる。

    画像2: つくり方


    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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    ● Voicy:@cafe.rietta
    ● ブログ:https://ameblo.jp/caferietta/

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