(『天然生活』2024年8月号掲載)
植物の心地よい香りにつつまれて、すこやかなバスタイムを
植物療法士の岡野真弥さんに、植物の力を取り入れたセルフケアとして、「入浴剤」のつくり方を教えていただきました。
精油を使用した入浴剤は「アロマバス」、ハーブを使用したものが「ハーバルバス」です。
湯船に入れることで、肌から体内に取り入れるほか、蒸気として鼻や口から吸い込みます。
呼吸で取り込んだ精油成分は、血管を通じてすばやく体全体にめぐり効果を感じやすい特徴が。
ハーバルバスは、湿疹など皮膚トラブルの鎮静化にも。
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▼植物の力を取り入れたセルフケア「フィトセラピー」とは? 最初のお話はこちら
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17774709
ハーブや精油の入浴剤のつくり方
1.アロマバス(精油を使用)

1 ボウルに天然塩200gを入れ、精油16滴を加える。
2 精油が天然塩にいきわたるようにスプーンでよく混ぜ、1/5~1/4を浴槽の湯に入れて入浴する。残りは密閉容器に入れ、日付ラベルを貼り保存する。
保存期間:冷暗所で2週間
2.天然塩入りハーバルバス(ドライハーブとフレッシュハーブを使用)

1 ボウルに天然塩100gを入れ、好みのドライハーブとフレッシュハーブ合計15~20gを加えてスプーンで軽く混ぜる。
2 2~3枚のガーゼに分けて包んでひもで縛り、ひとつを浴槽の湯に入れて入浴する。残りは密閉容器に入れ、日付ラベルを貼り保存。
保存期間:冷暗所で1週間
3.煮出してつくるハーバルバス(ドライハーブを使用)

1 広げたガーゼの中央にドライハーブをのせ、包んでひもで縛る。
2 鍋に水500mLを入れて沸騰させ、火を止めて1を入れる。
3 ふたをして約10分蒸らし、浴槽の湯に鍋の中身すべてを入れて入浴する。
保存期間:24時間
次回は、精油を使った「芳香浴の楽しみ方」をご紹介します。どうぞお楽しみに!
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▼「植物の力で『自然のお手当て』」記事一覧
〈監修/岡野真弥 イラスト/わたなべみきこ 取材・文/工藤千秋〉
岡野真弥(おかの・まや)
植物療法士・ライフコーチ。林真一郎氏に師事し、心身の不調を植物の恵みで改善。セルフラブの大切さを発信。アラン・コーエン氏のアシスタントティーチャー。著書『心と体がととのうフィトセラピー 植物のチカラを暮らしに生かす』(池田書店)。
インスタグラム:@selflove_maya
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです