(『天然生活』2024年7月号掲載)
STEP4
着ないのに手放せない服と向き合う

STEP2で間引いた「出番がないけれど手放せない服」と向き合いましょう。
「なぜこの服を着ないのかをじっくり考えてみます。その服に対して不快だと思っていたことに気づくかもしれません」。そこですぐには手放せなくても、まずは気づくことが大事。
「一番大切なのは、整理整頓の本などに頼りすぎず、自分自身で気づくこと」
STEP5
迷ったらもう一度着てみる

STEP4を経ても、まだ迷う場合は実際に着てみるのがおすすめ。
「着心地、肌触り、鏡に映ったときにしっくりくるかどうかなど、着てみると答えが出ることは案外あるものです。一瞬着ただけでは判断がつかないのなら、それを着て1日を過ごしてみてください。そうすることで気持ちが満足して手放せる、という場合もあります」
STEP6
心地よさをていねいに味わう

理想のクローゼットにはすぐにはたどり着かないかもしれませんが、「少しでも前に進めた自分を思いきり褒めてあげてください。おいしいお茶やお菓子など、ご褒美を用意するのもいいかも」
ある程度進んだら、STEP1の気分がどう変化しているかを味わってみて。
「そのうち、クローゼットを開けるたびにうれしくなるはずです」
残した服を大事にケアするために
手づくりのしみ抜き

食べこぼし、飲みこぼし、化粧品などの汚れは手づくりのしみ抜きで落としています。
「消毒用のエタノールと液体の中性洗剤(蛍光剤・漂白剤が含まれていないもの)を1:2で混ぜてつくり、100円ショップで買ったボトルに入れて常備。洗濯家の中村祐一さんに教えていただいた方法です」
もともとそれほどまめに服のケアができるタイプではなかったといいますが、「数が減れば目をかけてケアできると実感しています」
〈監修/昼田祥子 取材・文/嶌 陽子 イラスト/須山奈津希〉

昼田祥子(ひるた・さちこ)
ファッションエディター歴21年。出版社勤務を経てフリーランスに。2016年に大規模なクローゼットの片づけに着手、その体験を綴った著書『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』(講談社)が話題に。2023年からは瞑想インストラクターとしても活動中。
インスタグラム:@hiru.1010
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです