ドリップコーヒーで風味豊かに

今回、レシピを教えてくれたのは「甘堂ふわ作」チームの池亜希子さん。
「コーヒーゼリーは大好きで、これまで、ゼラチンのほか、寒天や、アガーなどを使って、いろんなタイプのゼリーをつくってきました。でも、そのなかで、ゼラチンを使ったものが、一番ぷるんとした食感で、口当たりもなめらか。今日のレシピにも、ゼラチンを使っています」
そして、もうひとつこだわったのは、ベースにドリップコーヒーを使うこと。
「インスタントコーヒーとは口にひろがる風味が全然違うんです。ひとり分がパックになった簡易的なものでも、十分おいしくつくれますよ」
夏のおやつに昇華させた、冷たいミルクシャーベット

そんな池さんのレシピをさらにおいしく昇華したのが、パティシエ照井昌子さんの夏のアイデア。ゼリーの上に、冷たいミルクのシャーベットがトッピングされています。
「生クリームを添えたコーヒーゼリーもおいしいのですが、ミルクシャーベットだと冷たくいただけ、楽しみがまたひとつ加わります」
そんな遊び心を取り入れ、今回のゼリーは、少しやわらかな仕上がりにレシピを調整したそう。
溶けてきたミルクシャーベットのほのかな甘さがコーヒーゼリーと混ざり合い、まるで、アイスコーヒーミルクのようなまろやかな味わいに。
夏にぴったりの「甘堂ふわ作」流のふるふるコーヒーゼリー。みなさま、どうぞお楽しみください。
「ミルクシャーベット添え コーヒーゼリー」のつくり方

材料(4人分)
<コーヒーゼリー> | |
・ コーヒー豆(挽いたもの) | 35g |
・ グラニュー糖 | 110g |
・ 粉ゼラチン | 7g |
<ミルクシャーベット> | |
・ 牛乳 | 100mL |
・ グラニュー糖 | 10g |
・ 練乳 | 5g |
● 好みでチェリー | 1個 |
下準備
a 器にゼラチンを振り入れ、水大さじ1(分量外)を入れてふやかしておく。
つくり方
1 コーヒーは、豆をサーバーをセットし、湯(分量外)を少しずつ注ぎ入れ、500mLになるまで抽出する。
2 1にaと、グラシュー糖を入れてよく混ぜて溶かす。
3 2は、ボウルに入れた氷で容器ごと冷やし、混ぜながら粗熱をとる。お好みの容器に注ぎ入れ、冷蔵庫で2〜3時間冷やし固める。
4 ミルクシャーベットをつくる。ミルクシャーベットの材料をすべて小鍋に入れ、火にかけて溶かす。溶けたら火からおろし、冷ます。
5 4をバットやタッパーなどに流し入れ、冷凍庫で1〜2時間冷やし固める。
6 固まった5を冷凍庫から取り出し、フォークなどでそいでゼリーに乗せ、チェリーを添える。

<料理/甘堂ふわ作 スタイリング/池 亜希子 撮影/星 亘>
甘堂ふわ作(かんどうふわさく)

東京・三鷹台にある小さなお菓子屋さん。オーナーは照井由利子さん、パティシエは照井昌子さんの、姉妹が営むお店。昌子さんは製菓学校で学んだあと、洋菓子店やカフェの仕事を経て、独立。マルシェやイベントなどでお菓子を販売するようになり、2019年にお姉さんの由利子さんとともに「甘堂ふわ作(かんどうふわさく)」を開店。スコーンやマフィンにプリン、そして、季節のケーキなど、素朴でやさしい味わいのお菓子にじわじわとファンが増え続け、いまではたくさんの常連さんが通う地元の人気店に。
インスタグラム@kfuwasaku
●住所:東京都三鷹市井の頭2丁目7-1
●OPEN :水・木・土・日曜/12:30~20:00(お菓子がなくなり次第、終了)