(『天然生活』2024年8月号掲載)
とっておきの夏のお菓子
夏にいただきたいお菓子といえば、ふるふるつるんと口あたりがよく、冷やしておいしいお菓子。
そんな、夏のとっておきのお菓子のレシピを、いがらしろみさんに教えていただきました。
「ババロワって、意外と買って食べる機会が少ないかと思います。私はこのクラシカルな味が大好きなので、おうちでつくってほしいですね」
ふわっとした食感とやさしい甘さは、年齢、性別問わずどなたにも好まれる味なので、おもてなしにもぴったり。
夏のおやつ時間が楽しみになるとっておきのお菓子たちは、暑さもやわらぐこと請け合いです。
「クラシカルなバニラのババロワ」のつくり方

バニラが上品に香るババロワは、やさしい甘さがたまりません。
口の中でとろける、ふわっとした食感も魅力です。
材料(小さめのババロワ型6個分)
〈ババロワ液〉 | |
・板ゼラチン | 4g |
・牛乳 | 150mL |
・バニラビーンズ | 1/4本 |
・卵黄 | 1個分 |
・グラニュー糖 | 25g |
・生クリーム(乳脂肪分35%程度) | 125mL |
〈カラメルソース〉 | |
・グラニュー糖 | 50g |
・水 | 20mL |
・熱湯 | 50mL |
下準備
● 板ゼラチンはたっぷりの冷水につけて戻す。
つくり方
1 ババロワ液をつくる。鍋に牛乳を入れ、バニラビーンズを縦に裂いて中の種を出し、さやも一緒に鍋に加える。グラニュー糖の半量を加えて、火にかけ沸騰させる。
2 ボウルに残りのグラニュー糖と卵黄を入れて、ホイッパーで混ぜる。1のさやを除き、少しずつボウルに加えながら混ぜる。鍋に戻して、弱火でとろみがつくまで火にかける(沸騰させないように気をつける)。
3 ざるなどでこしながらボウルに移し、ゼラチンの水けをきって加え溶かす。
4 3のボウルを氷水に当てて冷やす。とろみがついてきたら、やわらかく泡立てた生クリームを加えて合わせる。固まりかけてきたところを型に流して、冷蔵庫で3~4時間冷やし固める。
5 カラメルソースをつくる。グラニュー糖と水を小鍋に合わせて中火にかけ、鍋を揺らす。カラメル色になったら火を止め、熱湯を加えて混ぜる。もうひと煮立ちさせたら火から下ろして冷ましておく。
6 4を冷蔵庫から取り出しぬるま湯に型をひたして、ひっくり返してババロワを皿に盛る。好みの量の5をババロワに回しかけていただく。
<料理/いがらしろみ 撮影/星 亘 スタイリング/曲田有子>
いがらしろみ
菓子研究家。「romi-unie」代表。ジャムと焼き菓子の販売、商品プロデュ―ス、イベントなど、国内外問わず活動。著書に『romi-unieのうちで作るからおいしいおやつ』(オレンジページ)など。インスタグラム@romi_unie
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです