(『天然生活』2024年8月号掲載)
夏の健康法 01
日焼け止めは使い分ける
肌に負担をかけないよう、日焼け止めは天然成分を使ったものを選びたいものです。
「でも、肌にやさしいぶん、日焼け止め効果が落ちるのは否めません。だから普段は自然派のもの、日差しがとくに強いときはそうではないものと使い分けています。どちらの場合も、クレンジングでしっかり落として保湿することで肌荒れを防げます」

自然由来原料を使ったミルククレンジングで日焼け止めを落として

吉川さんが使い心地に太鼓判を押す、肌にやさしい自然派の日焼け止め
夏の健康法 02
精油を入れて手浴
エアコンの冷気で冷えがちなこの時期は「下半身はもちろん、首、手首、足首を冷やさないことが大事」と吉川さん。
足湯や腰湯はもちろん、手軽にできる手浴も取り入れています。
血行をよくしつつ、リラックスできるローズマリーやユーカリの精油を垂らすのが定番。
「お風呂に数滴垂らしたり、扇子などに少しつけたりもします」

お湯を張った洗面器に精油を数滴垂らし、手首までしっかりつける

ペパーミントはお風呂に涼しく入りたいときに。3、4滴が適量
夏の健康法 03
体のむくみを取るマッサージ
夏はエアコンで体が冷えて体内の水のめぐりが悪くなり、むくみがち。
「なるべく体を冷やさないようにすると同時に、マッサージでめぐりをよくするようにしています」
愛用しているのは白樺のエキスを使用したボディオイル。
「白樺は、水のめぐりをよくしてくれる働きがあるといわれています。体が冷えがちな人にもおすすめです」

オイルを腕に伸ばし、指先から心臓のほうに向かって腕をつかんでリンパを流すようにマッサージ。柑橘の香りが爽やかな「ヴェレダ ホワイトバーチ ボディオイル」を愛用
夏の健康法 04
夏こそ天然素材の服を着る
吸湿性や通気性に優れた天然素材の服はこの時季の強い味方。
「とくにさらりとした肌触りのリネン素材の服は、夏には欠かせません」
インナーウェアもコットンや麻のものを愛用。
「ちりめん素材のアンダードレスや、ステテコのような薄手のコットンのアンダーパンツが定番。さらっとしていて体が汗でべとつかず、快適に過ごせます」

風通しのいい麻のシャツ。「夏はこれ以外考えられません」。さまざまな色やデザインを楽しんでいる
夏の健康法 05
オーガニックのお茶でしっかり水分を取り、めぐらせる
ルイボスティーやカモミールティー、番茶など、おいしいオーガニックのお茶を何種類もそろえている吉川さん。
なるべくティーバッグを買うようにしているといいます。
「そのほうが思い立ったときに手軽に淹れられます。水出し専用のお茶でなくても、常温の水に入れて水出しにすることも」
こまめに飲んでしっかり水分補給します。

お気に入りのお茶を常備。煎茶や番茶をはじめ、ペパーミントティーやカモミールティー、ルイボスティーも

ビタミン補給はアロエベラのドリンクや、ベリーの一種でビタミン豊富な「ヒッポファン」のエキスで
〈撮影/柳原久子 取材・文/嶌 陽子〉
吉川千明(よしかわ・ちあき)
美容家・オーガニックスペシャリスト・認定メノポーズ(更年期)カウンセラー。自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、女性医療や漢方、食などにも精通。近年は更年期ケアの専門家として、女性の健康啓発を行う。スキンケアブランド「Flor」のプロデュースも。https://chiakiyoshikawa.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです