• 普段なかなか目にする機会のない「プロのお裁縫箱」。そこにはきっと、機能性とかわいらしさを兼ね備えた手仕事のヒントがたくさん詰まっているはずです。今回は、手芸作家不動美穂さんに、愛用するお裁縫箱とその中身を見せてもらいました。

    古道具店で惹かれた“赤い取っ手”のかわいい裁縫箱

    小さな赤い取っ手がかわいらしい、こちらの裁縫箱。

    今年の2月に購入したばかりの、不動さんの新たな相棒です。

    画像: 穏やかで優しい雰囲気が漂う不動さんらしい、あたたかみのある木製の裁縫箱

    穏やかで優しい雰囲気が漂う不動さんらしい、あたたかみのある木製の裁縫箱

    以前は裁縫道具を木箱に入れ、作業台の引き出しに収納していたそう。

    「少しずつ道具が増えて、ぎゅーぎゅーになってしまったんです。そんなときに、東京・小平市の古道具店で出合ったのが、この裁縫箱です。赤い取っ手がついているかわいらしい見た目と、こまごました裁縫道具を効率よく収納できるところに惹かれました」

    古道具ならではのあたたかさと、丁寧に使い込まれた佇まいが魅力の一点ものです。

    引き出しのみ持ち運んで使える“柔軟さ”も嬉しい

    両手でさっと持ち運べるサイズ感と、幅・深さの異なる“4つの引き出し”が便利なこの裁縫箱。

    画像: 引き出しのみ持ち運んで使える“柔軟さ”も嬉しい

    普段は2階にある作業台の上が定位置ですが、1階のリビングで作業するときは必要な引き出しのみを引き抜いて持っていきます。

    そんな柔軟な使い方ができるのも、この裁縫箱ならではの特徴です。

    「中段の引き出しのうち、深さのあるほうには縫い糸を、浅いほうには下糸やひも、ゴム、安全ピン、タグなどを。下段には、針やハサミなどの道具類を入れています。上段だけはふたを開け閉めするタイプなので、ミシン糸をまとめています。アイテムごとに引き出しで仕分けできるので、とても使い心地がいいです」

    〈上段〉
    ミシン糸

    画像: ミシン糸を立てて収納するのにちょうどいい深さ。左のスペースに何を入れようか考え中

    ミシン糸を立てて収納するのにちょうどいい深さ。左のスペースに何を入れようか考え中

    〈中段〉深さのある引き出し
    縫い糸

    画像: 使いたい色をさっと取れるよう、縫い糸の色が見えるように横向きに立てて並べて

    使いたい色をさっと取れるよう、縫い糸の色が見えるように横向きに立てて並べて

    〈中段〉浅いほうの引き出し1段目
    下糸、ひもなど

    画像: 浅い引き出しは、同じくらいの高さの小さな缶などを使って上手に整理整頓

    浅い引き出しは、同じくらいの高さの小さな缶などを使って上手に整理整頓

    〈中段〉浅いほうの引き出し2段目
    ゴム、安全ピン、タグなど

    画像: メジャー、丸缶、安全ピン入れなど、丸いもの同士を組み合わせてスペースを無駄なく活用

    メジャー、丸缶、安全ピン入れなど、丸いもの同士を組み合わせてスペースを無駄なく活用

    〈下段〉
    針やハサミなど

    画像: 丸くて赤い針山は、雑貨屋を営む友人が手づくりしてくれた「どんぐり」モチーフの針山

    丸くて赤い針山は、雑貨屋を営む友人が手づくりしてくれた「どんぐり」モチーフの針山

    裁縫箱は「創作意欲と手づくりへのワクワクを与えてくれる大切な存在です」と話す不動さん。

    最近、下のお子さんも独立し、自身の作業部屋が持てるようになったそう。

    これからますます不動さんの手づくりの楽しみが広がりそうです。

    ▼「裁縫箱」と中身を拝見シリーズはこちら



    〈撮影/林 紘輝 取材・文/飯作紫乃〉

    不動美穂(ふどう・みほ)

    画像: 〈下段〉 針やハサミなど

    布作家。障がい者就労支援事業所勤務。利用者さんたちと一緒に布小物を制作。個人の活動では、約25年前より鍋つかみをはじめとする布小物を制作、販売。東京・小金井の「環境楽習館」で作品を取り扱い中。また、イベントなどにも出店。インスタグラム@m.fudo



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