• 普段なかなか目にする機会のない「プロのお裁縫箱」。そこにはきっと、機能性とかわいらしさを兼ね備えた手仕事のヒントがたくさん詰まっているはずです。今回は、手芸作家庄司裕子さんに、長年愛用するお裁縫箱とその中身を見せてもらいました。

    20年以上使っているお気に入りのクッキー缶

    イラストレーターの100%ORANGEさんとAfternoon Teaのコラボクッキー缶と、DEAN&DELUCAの季節の限定クッキー缶を裁縫箱にしている庄司さん。

    コラボ缶のほうは20年近く前に購入したもので、よく使う道具類を入れているそう。

    「焼き菓子が大好きで、クッキー缶は家にたくさんあります。そのなかから、デザインが気に入っていてかつ長い裁ちバサミが入るのものを選びました。DEAN&DELUCAの缶には刺しゅう糸をまとめて入れています」

    画像: DEAN&DELUCAの季節の限定クッキー缶(写真左上)と、Afternoon Teaのコラボクッキー缶(写真右下)

    DEAN&DELUCAの季節の限定クッキー缶(写真左上)と、Afternoon Teaのコラボクッキー缶(写真右下)

    コンパクトな裁縫箱にして“必要なもの”だけを収納

    「もともとは引き出しがいくつかある大きな木箱を使っていたのですが、ものがどんどん増えてしまって。取り出しにくくなったり、家のなかでの持ち運びが大変になっていました」

    そこで、裁縫箱をクッキー缶に変えたところ、必要なものだけを選べるようになり、すっきりと収納できるようになったと言います。

    画像: 必要なものだけをまとめることで、裁縫箱のよくあるお悩み“持ち運びのストレス”を解消

    必要なものだけをまとめることで、裁縫箱のよくあるお悩み“持ち運びのストレス”を解消

    内側に好みの布を貼って、モチベーションをアップ

    「内側は金色でそのままでもよかったのですが、かわいいハギレがあったので接着剤で貼り付けました」

    裁縫箱を開けるたびに好きなものが目に入ることで、気持ちが上向きになって作業がより楽しくなったそう。

    画像: 内側にハギレを貼るひと工夫で、オリジナリティのある裁縫箱に大変身

    内側にハギレを貼るひと工夫で、オリジナリティのある裁縫箱に大変身

    手づくりの針山には羊毛を入れて錆びにくい工夫を

    きれいなサーモンピンクの布が印象的な針山は、購入当時はハリネズミのデザインでした。

    でも、愛猫に奪われてボロボロになってしまったので、土台部分だけを活かしてリメイク。

    「羊毛をギュウギュウに詰めています。羊毛は油分があるので針が錆びにくく、またやわらかな刺し心地が気に入っています」

    画像: 缶の内側と同じく「針山」もお気に入りの布でリメイクすると、さらに愛着がわく

    缶の内側と同じく「針山」もお気に入りの布でリメイクすると、さらに愛着がわく

    ▼「刺しゅう」を楽しむ暮らしの記事一覧

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    天然生活2025年4月号では、本記事で裁縫箱を見せてくれた手芸作家・庄司裕子さんの「身近な動物と植物のやさしい刺しゅう」を紹介しています。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

    『天然生活2025年4月号』(扶桑社・刊)

    画像: 手芸作家の「裁縫箱」と中身を拝見。愛用の裁縫箱は20年前の“クッキー缶”/庄司裕子さん

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    〈撮影/林 紘輝 取材・文/飯作紫乃〉

    庄司裕子(しょうじ・ひろこ)
    手芸作家・カレー店店長。baobab factory主宰。作家活動とともにカレー作りにも力を注ぐ。「日々の生活がより楽しくなるようなものづくり」をモットーに活動。カスタムオーダーできるトートバッグや九谷焼の食器等をbaobab factoryのwebshopで販売。3匹の保護猫と生活中。
    http://baobabtote.com/



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