高温多湿の日本の夏。カビや虫、嫌なにおい……家のじめじめの悩みは尽きません。料理家・ワタナベマキさんに、エコな素材を上手に組み合わせてさわやかに過ごす「夏の家のじめじめ対策」の知恵を伺いました。
(『天然生活』2024年8月号掲載)
(『天然生活』2024年8月号掲載)
ワタナベマキさんの夏の家「じめじめ」対策5つ
ワタナベさんのじめじめ対策①
【防臭】ヒバの木のチップを部屋の調湿や、靴箱にも

湿気を吸収しつつ、さわやかな香りのヒバチップ。器に入れて、リビングや玄関、トイレなどに置いているので、家じゅうがいい香りに。
また「防虫」「抗菌」作用があるので、お茶パックにチップを詰めて靴の中や衣装ケースにも入れている。
「ヒバオイルは床掃除にも使っています」
ワタナベさんのじめじめ対策②
【防カビ】乾物や粉ものは冷凍して保管する

室内や冷蔵庫に置いておくと、湿気を吸ってしまう粉ものや乾物。乾燥をキープするために冷凍庫で保管を。
「凍って固まることはなく、取り出したらすぐに使えるので便利です。乾物は意外と鮮度が短いので買ったらすぐに冷凍庫へ。とはいえ、乾物は夏の前に食べきるのが習わし。梅雨がきたら見直し時期です」
ワタナベさんのじめじめ対策③
【防虫】月桂樹ととうがらしで米を守る

分づき米にはダブルの効果で防虫
玄米や分づき米には、25度以上の気温で虫が発生しやすくなる。
「うちは五分づき米なので防虫対策は必須。昔ながらの対策としてとうがらしはもちろん、防虫作用のある月桂樹の葉もプラス。庭で育てた葉を役立てています」

〈撮影/林 紘輝 取材・文/竹田理紀〉
ワタナベマキ(わたなべ・まき)
料理家。グラフィックデザイナーを経て、料理家に。シンプルな材料と手順、季節の手仕事を大切にしたレシピは、多くの女性から支持されている。著書に『五感が喜ぶおいしい組み合わせ。おつまみ100』(宝島社)、『マキさんの極上シンプルおにぎり』(ワン・パブリッシング)など多数。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです