高温多湿の日本の夏。カビや虫、嫌なにおい……家のじめじめの悩みは尽きません。エッセイスト・石黒智子さんに、とにかく“乾かす”ことを第一に、さわやかに過ごす「夏のじめじめ対策」の知恵を伺いました。
(『天然生活』2024年8月号掲載)
(『天然生活』2024年8月号掲載)
石黒智子さんの夏の家の「じめじめ」対策5つ
石黒さんのじめじめ対策①
【防カビ】バスマットは麻を選択。たわしは天日で芯から乾燥

とにかく「しっかりと乾かす」ことが最大のカビ対策。だからバスマットは速乾性の高い麻素材。
「晴れた日にテラスに干せば10分で、天気が悪い日も窓辺で干せば20分ほどで乾きます」
台所で使うたわしも水を切ってから天日干しにし、木製の本体や繊維の奥まで乾燥させる。
石黒さんのじめじめ対策②
【防虫】ごみ箱の底にローズマリーと月桂樹を敷く

生ごみも入れるごみ箱の底には、防虫・消臭効果のあるローズマリーと月桂樹を入れ、その上からビニールのごみ袋を入れる。
「ごみ箱自体も週に2回、ごみ出しの日に空にして蓋を開けたままテラスに置き、よく乾かします」

庭で育つハーブが夏の台所を快適に
石黒さんのじめじめ対策③
【防カビ】雨の日はミニほうきとエタノールでベッドメイキング

夏は毎日シーツと枕カバーを洗濯。ただし天気が悪くて干せない日は、シーツをしっかりブラッシングしてから消毒用エタノールIP「ケンエー」を吹きかけ殺菌。
「アッパーシーツや掛け布団は、壁づけのバーやソファに掛けておきます」

〈撮影/杉能信介 取材・文/嶌陽子〉
石黒智子(いしぐろ・ともこ)
雑誌や書籍を通じて家事のアイデアや暮らしの工夫、道具の選び方などを独自の視点で発信。「亀の子スポンジ」など、日用品のプロデュースにも携わる。『70歳からの軽やかな暮らし』(PHP研究所)など著書多数。サイトでは一日一文をアップし続けている。
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/luy-ishiguro/i_tomoko/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです