唯一無二の色を楽しむ「草木染め」の世界
「草木染めってひとつとして同じ色がないので、染めていて本当にきれいだなと思います」と話すのは、テキスタイルデザイナーの橋本杏菜さん。
藍をはじめ、草木染めの染料となる植物を自ら畑で育て、染めを楽しみ、ワンピースやバッグなどの作品をつくっています。
今回、橋本さんが教えてくれるのは、藍の生葉を使った藍染め。
藍の生葉から抽出した染色液に何度か浸すと、さわやかなグリーンに。空気にふれさせると、次第に美しい青色に。
そんな不思議さも魅力の「藍の生葉染め」を、家にあるもので楽しむ方法をご紹介します。

藍の生葉染めのやり方
Tシャツ、ハンカチ、布巾……染めたい生地が決まったら、まずは材料と道具の準備から。
材料
● 蓼藍の生葉(染めるものに対して2~3倍) |
※Tシャツ1枚であれば茎5本ほどを目安に |
● 水 |
● 中性の洗濯洗剤 |
● 染める生地(綿・麻・シルク・ウールなど) |
道具
● 大きめの鍋(直径約30cm) |
● 大きめのボウル(直径約30cm) |
● 不織布の袋 |
● 輪ゴム |
● ゴム手袋 |
● ミキサー |
● エプロン |
草木染めに向いている素材について
天然色素の藍。この染料と相性がいいのが、綿、麻、シルク、ウールなどの天然繊維です。
素材によって、乾いたあとに色の違いが出るのも面白いところ。今回はこちらの4種類を染めていきます。
綿のTシャツ

シルクの布

リネンの布

ウールの糸


夏限定! 新鮮な藍の生葉を使って、布や糸を爽やかな青色に染めるワークショップです。
藍の収穫時期にしかできない、特別な草木染め。染めた毛糸で編み物をしたり、生地を使って縫製したり――世界にひとつだけの作品づくりに活かせます。
シミがついて着られなくなった洋服も、染め直すことで生まれ変わります。アップサイクルとしてもおすすめです。
夏休みの自由研究にもぴったり! 小学生のご参加も大歓迎です。
ご予約・詳細はこちらから
藍の生葉染めワークショップ
開催日時
・8/23(土) 14:00〜16:00
・8/24(日) 11:00〜13:00/14:00〜16:00
・9/13(土) 14:00〜16:00
・9/14(日) 14:00〜16:00
会場:台東デザイナーズビレッジ 213号室/2階交流サロン
住所:東京都台東区小島2丁目9−10
アクセス:地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス「新御徒町駅」A4出口より徒歩1分/JR山手線「御徒町駅」北口より徒歩15分
〈撮影/星 亘 文/太田菜津美(編集部)〉
橋本杏菜(はしもと・あんな)

テキスタイルデザイナー。ロンドン芸術大学 Chelsea College of Arts にてテキスタイルデザインを学ぶ。帰国後、草木染め専門のブランドにて染色・ 商品開発を経験。2022年「annita artworks」を立ち上げ、現在は台東デザイナーズビレッジにてアトリエを構え活動する。
HP:https://annita-artworks.myshopify.com/
インスタグラム:@annita_artworks