• ワンピースやバッグなど、日々の作品づくりに草木染めを取り入れているテキスタイルデザイナー橋本杏菜さん。家庭で楽しめる草木染めを聞いたところ、夏に人気の“藍の生葉”を使った「藍染め」のやり方を教えてくれました。

    Step1 染める生地を下洗いする

     鍋にたっぷりのお湯を用意し、染める生地の重量に対して1%を目安に中性の洗濯洗剤を入れる。生地を10分ほど浸したら取り出し、水ですすいで絞る。

    画像1: Step1 染める生地を下洗いする

    異なる素材の生地を染める場合、ウール以外は一緒に浸してOK。ウールは温度差が激しいとフェルトのように固まってしまうことがあるので、ぬるま湯くらいまで冷ましてから分けて浸すとよい。

    また、糸などを染める場合は八の字結びをしておくと絡まりにくい。

    画像2: Step1 染める生地を下洗いする

    point
    綿や麻などの植物繊維は染まりにくいので、下洗い後に「濃染処理」をすると染まりやすくなる。

    〈濃染処理のやり方〉
    染める生地がしっかり浸かる量の水を用意し、同量の豆乳を用意する(水500mLであれば豆乳500mL)。2~3分ほどもみ出し、1時間ほど浸す。水洗いをして天日干しで乾かす。

    豆乳以外に豆汁、染料店などで売られている「濃染剤」でもよい(濃染剤を使う場合はパッケージの表示に沿って使用する)。

    Step2 染色液を用意する

     藍の生葉を茎からちぎる。摘んでから日数が経つと枯れてきたり色素が取れにくくなったりするので、摘んですぐのものを使う。

    画像1: Step2 染色液を用意する
    画像2: Step2 染色液を用意する

    point
    茎や枯れた葉は色が出ないので取り除く。茎は捨てずに水を入れたコップなどに挿しておくと、2~3日を目安に根が出てくる。土に植えると成長し、育った葉は染料として利用できる。

    画像5: はじめての「藍染め」家庭で手軽に楽しめる“藍の生葉”の草木染めの方法を詳しく解説/テキスタイルデザイナー・橋本杏菜さん

     ちぎった生葉をミキサーに入れて、ひたひたになるくらいの量の水を入れる。

    画像3: Step2 染色液を用意する
    画像4: Step2 染色液を用意する

     葉の形が少し残るくらいまで、ミキサーにかける。攪拌しすぎると酸化して染まりにくくなるので注意。

    画像5: Step2 染色液を用意する
    藍の生葉染めワークショップを開催!

    藍の生葉染めワークショップ

    夏限定! 新鮮な藍の生葉を使って、布や糸を爽やかな青色に染めるワークショップです。

    藍の収穫時期にしかできない、特別な草木染め。染めた毛糸で編み物をしたり、生地を使って縫製したり――世界にひとつだけの作品づくりに活かせます。

    シミがついて着られなくなった洋服も、染め直すことで生まれ変わります。アップサイクルとしてもおすすめです。

    夏休みの自由研究にもぴったり! 小学生のご参加も大歓迎です。

    ご予約・詳細はこちらから

    藍の生葉染めワークショップ
    開催日時
    ・8/23(土) 14:00〜16:00
    ・8/24(日) 11:00〜13:00/14:00〜16:00
    ・9/13(土) 14:00〜16:00
    ・9/14(日) 14:00〜16:00
    会場:台東デザイナーズビレッジ 213号室/2階交流サロン
    住所:東京都台東区小島2丁目9−10
    アクセス:地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス「新御徒町駅」A4出口より徒歩1分/JR山手線「御徒町駅」北口より徒歩15分


    〈撮影/星 亘 文/太田菜津美(編集部)〉

    橋本杏菜(はしもと・あんな)

    画像: 〈ウールの糸〉before&after

    テキスタイルデザイナー。ロンドン芸術大学 Chelsea College of Arts にてテキスタイルデザインを学ぶ。帰国後、草木染め専門のブランドにて染色・ 商品開発を経験。2022年「annita artworks」を立ち上げ、現在は台東デザイナーズビレッジにてアトリエを構え活動する。
    HP:https://annita-artworks.myshopify.com/
    インスタグラム:@annita_artworks



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