ついに鉱物の同好会に加入してみました!

今回ご紹介するのは、ガーデンクォーツ(左)と三葉虫の化石(右)です
川添 1カ月ぶりにこんにちは。「美しき好物の世界」第6回目スタートです。
川添・菅沼 よろしくお願いします!
川添 この1カ月もいろいろありまして、私ごとで恐縮なんですけれども、「鉱物友の会」というNPO法人の同好会に入会してみました。
菅沼 おおー!
川添 立派な会報誌が送られてきまして、それでいろいろ勉強しているところです。
年1回開かれているらしい、山に鉱物を観察しに行くみたいなイベントに参加したかったというのが最大の目的だったんですが、入会のタイミングが今年のイベントの締め切り後だったので、実現できるのは来年になりそうです。
菅沼 ぜひそのレポートを! そこまで連載が続いているといですね……(しんみり)。
川添 えぇ……、続きますよ、きっと。信じて頑張りましょう。
菅沼 そういえば、川添さん、ブラックライトを手に入れたそうですね。
川添 はい。実は先日、子どもと一緒に「茨城県自然博物館」に行ったのですが、鉱物の展示がとても充実していて、ブラックライトで光る鉱物コーナーがあったんですよ。
そこでフローライト(蛍石)がきれいに光っていたので、お見せしたいと思いまして。
菅沼 ブラックライトで光る鉱物は意外とあるみたいですね。
ルビーもそのひとつのようで、実は編集部員の岡田さんがルビーを持って来てくれたので、早速いろいろ試してみましょう!
「ルビー」と「フローライト(蛍石)」「カルサイト(方解石)」はブラックライトで光るのか!?

前回紹介した、「第38回東京国際ミネラルフェア」で購入したフローライト。どんな光り方をするのか、楽しみです!
菅沼 まずは川添さんのフローライトから光を当ててみましょうか!
(5分後)
川添 なんか、全然光りませんね……。
菅沼 はい……。

以前、割ってみたカルサイトのかけらも光らせてみます!
川添 それでは、カルサイト(方解石)を試してみましょう。
(5分後)
川添 ……。
菅沼 光りませんね。
川添 ……。はい。

ブラックライトを当てても、青い光に照らされているようにしか見えないカルサイト。フローライトもこんな感じでした
菅沼 ブラックライトの光が弱いのでしょうか? 気を取り直して、岡田さんのルビーを試してみましょう。

天然生活編集部の新メンバー、岡田のルビーです。1/2成人式のプレゼントなのだそう(素敵)
川添・菅沼 !!!
川添 うわっ!
菅沼 光ってます! ハッキリ光ってます!
川添 輝いていますね。なんだか魔法みたいで不思議です。
菅沼 ほんと美しいです!

ブラックライトの青い光を当てると、朱色の強い輝きを発するルビー。とても不思議です
川添 なぜブラックライトを当てると光るんでしょうね?
菅沼 AIによりますと、「石に含まれる蛍光物質が紫外線を吸収し、異なる波長の光を放出するため」、だそうです。
川添 ほぇ~、目に見えないはずの光が鉱物によって可視光に変換されるので、光って見えるってことなんですねー。不思議です。
菅沼 フローライトとカルサイトにも、もう少しブラックライトを近づけてみましょうか。
川添 そうですね。いろいろな角度で挑戦してみましょう。
(5分後)
川添 なんとなく、ブラックライトの色で照らされているだけにも見えますが、ちょっとピンク色に発光しているように見えなくもないですね。
菅沼 光ってる……んじゃないですか? これは。

ブラックライトを近づけると、ピンク色に見えるフローライト。写真はカメラマンの「配慮」で色を強調していて、肉眼ではもう少し地味な発色に見えました

ブラックライトを近づけると、ピンク色に見えるフローライト。写真はカメラマンの「配慮」で色を強調していて、肉眼ではもう少し地味な発色に見えました

ブラックライトを近づけると、ピンク色に見えるフローライト。写真はカメラマンの「配慮」で色を強調していて、肉眼ではもう少し地味な発色に見えました

ブラックライトを近づけると、ピンク色に見えるカルサイト。写真はカメラマンの「配慮」で色を強調していて、肉眼ではもう少し地味な発色に見えました
川添 う~ん。ご判断は、この記事をご覧になっている皆さんにお任せいたします。ちなみに、博物館でははっきり光っていたんですが。
菅沼 調べてみたら、フローライトそのものが光るわけじゃなくて、不純物が光っているだけという説明もありますね。種類によっては全然光らないものもあるみたいですよ。
川添 そういうこともあるんですかね。
菅沼 でもルビーはすごかったですね! いいものが見れました。それでは、今回の本題に入りましょうか。
<撮影/山川修一 参考文献/『楽しい鉱物学』『楽しい鉱物図鑑』(ともに、堀 秀道・著、草思社・刊)、『岩石・鉱物・化石 DVDつき(小学館の図鑑NEO 18)』(荻谷 宏、門馬綱一、大路樹生・監修、小学館・刊)>