• 50歳で貯金も収入もないことに直面した筆子さんは、生活を立て直すためにミニマルライフへ転換。エコの観点とも合い「使わないものは外に出す」を徹底。毎日5分や15分の捨て習慣から始めれば、誰でも無理なくミニマルライフを実現することができます。

    50歳からのミニマリスト宣言!

    はじめまして、筆子です。昭和34年生まれ、60代のブロガーでカナダに住んでいます。ブログ「筆子ジャーナル」でミニマリストの暮らしについて書き始めて、もう11年になります。

    私は50歳になったとき、本格的にミニマルな暮らしを始めました。

    若い頃は、服、靴、バッグ、雑貨、書籍を大量に所有し、部屋の中はものだらけ。

    片づけてもすぐに散らかる部屋に嫌気がさして、初めて大々的にものを捨てたのは、27歳の夏のことです。ただ、その後はリバウンドを繰り返しました。

    40代の半ばに、一人娘が小学校に入学して時間の余裕ができたこともあって、何度目かの不用品の処分を始めました。

    かなりやる気がありましたが、「この服は、またいつか着るかも」とか、「中国語の教材は時間ができたときにやろう」などと考え、「まだ使えそうなもの」をキープしてしまいました。

    一方で、インターネットの通販やオークションで、自分用の安い服や雑貨、娘の服などを買うことも続けていました。

    50歳で直面したお金の不安

    50歳の誕生日を迎えた日、貯金がまったくない現実に直面しました。

    その日、「もう50歳なのに、貯金も収入もない」と日記に書いたことを覚えています。娘が生まれてから専業主婦だったので自分の収入がなく、OL時代に貯めたお金を取りくずして生きてきましたが、それも底を突いてしまったのです。

    当時夫がいましたが、彼もお金がなかったのでこちらには全然回ってきませんし、今後もそんな見込みはゼロでした。

    困りました。近い将来、娘の大学の学費が必要だし、何より私は歯が悪く、歯の治療にずいぶんお金がかかっていました。

    「このままではまずい」と焦った私は、「生活を変えたい。いっそミニマリストになってしまえばいいのかも?」と考えました。

    本記事は『50歳からのミニマリスト宣言!』(筆子 著/扶桑社)からの抜粋です。

    * * *

    『50歳からのミニマリスト宣言!』(著・筆子/扶桑社)

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    最小限のもので、最大限に暮らすコツ

    ミニマリストと聞くと、ものを捨てることや何もない部屋をイメージする人が多いでしょう。ですが、ミニマリストはそのような部屋に住む人のことではありません。自分らしく生きたいときに邪魔になるもの、関係のないもの、負担を強いるものをすべて捨て去り、本当に大切なことに意識を向けて暮らすのがミニマリストです。私は、〝ミニマリスト=最小限のもので最大限に暮らすこと〞と定義しています。周囲に流されて、目の前のことに反応しながらあくせく生きるのではなく、「こんなふうに生きていきたい」という意図を持って、日々の生活を楽しむのです。

    第1章 ミニマリストになってよかったこと5つ
    第2章 ミニマルライフの基本 ものの減らし方・片づけ方
    第3章 ミニマルな暮らしでお金の不安から解放される
    第4章 体と心が健康になるためにやめたこと・始めたこと
    第5章 ミニマルライフを続けて60代以降も楽しく暮らす



    <文/筆子>

    筆子(ふでこ)
    カナダ在住の60代ミニマリスト。1959年、愛知県生まれ。かつてはものに囲まれた生活を送っていたが、あるときため込んだものの多さに疲れ、シンプルな暮らしを志すように。1996年にカナダへ渡り、以後25年以上暮らし続けている。50歳のとき、経済的不安を感じ、本格的にミニマリストになる。ブログ「筆子ジャーナル」では、持たない暮らしや海外のミニマリストに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術』(KADOKAWA)、『書いて、捨てる!』『買わない暮らし。』『本当に心地いい部屋』(いずれも大和出版)、『それって、必要?』(三笠書房)がある。
    ・ブログ 筆子ジャーナル https://minimalist-fudeko.com
    ・筆子のnote https://note.com/fudeko59



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