• 50歳で貯金も収入もないことに直面した筆子さんは、生活を立て直すためにミニマルライフへ転換。エコの観点とも合い「使わないものは外に出す」を徹底。毎日5分や15分の捨て習慣から始めれば、誰でも無理なくミニマルライフを実現することができます。

    ミニマリストという選択

    この頃、アメリカのミニマリストたちのブログをよく読んでいましたが、彼らがミニマルライフのメリットとして、「お金が残る」と書いていました。

    本当に必要なものや体験を買うことだけにお金を使い、そうでないものは買わないからです。

    「確かに、そのとおりだ」と思いました。お金がない私には余分なものを買う余裕はなかったので、「ミニマルライフは私にぴったりだ」とうれしくなりました。

    エコロジーに興味があったことも、暮らしをミニマルにした理由のひとつです。

    娘が生まれてから、健康的な生活や子どもたちの未来のために、地球環境を守ることに興味を持ち始めました。

    しかもエコな生活は、お金がかかりません。余計なものを買わないし、使い捨てをやめて、ひとつひとつをしっかり使いきるからです。

    捨てる罪悪感を手放す

    ブログの読者の方から、「ほとんど使っていないものを捨てるのには罪悪感がある」という相談をよくいただきます。

    でも、それは捨てない言い訳にすぎないと思います。

    使わずそこに放置すると、ものを活かすことはできませんから。

    本当にものを大事にしたいなら、実際に自分で使うか、使ってくれる人の手に渡さなければなりません。

    そのためには、家の外に出す必要があります。そのままずっとどこかにしまい込んでいても、いつか誰かがその品物を捨てるだけです。

    つまり、本当にものを大切にするというのは、しまい込むことではありません。

    自分で使えないなら必要としてくれる人に渡すことです。

    そうすればあなたの手を離れた後もそのものは生かされ続けます。

    捨てる罪悪感にとらわれず、外に出す勇気を持ちましょう。

    本記事は『50歳からのミニマリスト宣言!』(筆子 著/扶桑社)からの抜粋です。

    * * *

    『50歳からのミニマリスト宣言!』(著・筆子/扶桑社)

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    最小限のもので、最大限に暮らすコツ

    ミニマリストと聞くと、ものを捨てることや何もない部屋をイメージする人が多いでしょう。ですが、ミニマリストはそのような部屋に住む人のことではありません。自分らしく生きたいときに邪魔になるもの、関係のないもの、負担を強いるものをすべて捨て去り、本当に大切なことに意識を向けて暮らすのがミニマリストです。私は、〝ミニマリスト=最小限のもので最大限に暮らすこと〞と定義しています。周囲に流されて、目の前のことに反応しながらあくせく生きるのではなく、「こんなふうに生きていきたい」という意図を持って、日々の生活を楽しむのです。

    第1章 ミニマリストになってよかったこと5つ
    第2章 ミニマルライフの基本 ものの減らし方・片づけ方
    第3章 ミニマルな暮らしでお金の不安から解放される
    第4章 体と心が健康になるためにやめたこと・始めたこと
    第5章 ミニマルライフを続けて60代以降も楽しく暮らす



    <文/筆子>

    筆子(ふでこ)
    カナダ在住の60代ミニマリスト。1959年、愛知県生まれ。かつてはものに囲まれた生活を送っていたが、あるときため込んだものの多さに疲れ、シンプルな暮らしを志すように。1996年にカナダへ渡り、以後25年以上暮らし続けている。50歳のとき、経済的不安を感じ、本格的にミニマリストになる。ブログ「筆子ジャーナル」では、持たない暮らしや海外のミニマリストに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術』(KADOKAWA)、『書いて、捨てる!』『買わない暮らし。』『本当に心地いい部屋』(いずれも大和出版)、『それって、必要?』(三笠書房)がある。
    ・ブログ 筆子ジャーナル https://minimalist-fudeko.com
    ・筆子のnote https://note.com/fudeko59



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