• カナダ在住のミニマリスト・筆子さんが提案する「片づけ3ステップ」。ものを減らすのが苦手な人も、「1日5分」や「1個捨てる」から始めれば続けやすいと話します。散らかりの最大要因は“家に入るもの”。買い物・もらい物・郵便物やチラシを見直す方法を紹介します。

    ものを減らすのが苦手な人でもできる「片づけ3ステップ」

    はじめまして、筆子です。カナダ在住の60代ブロガーで、ブログ「筆子ジャーナル」でミニマリストの暮らしを発信しています。

    50歳を機に本格的にミニマルライフを始め、片づけや暮らしを軽やかにする方法を日々試してきました。

    今回は、「ものを減らすのが苦手だけど、今度こそ成功させたい」と思っている方々のために、計画→実行→持続の3ステップを紹介します。

    【計画】ちょっとがんばればできる計画を立てる

    大それた目標を立てるとうまくいきません。今の自分でも、ちょっとがんばればできるような計画を立てましょう。

    おすすめは、「1日5分片づける」こと。タイマーをかけて5分だけテーブルの上を片づけると、意外にいろいろなものが捨てられますよ。

    5分も時間がないと思うなら、さらにハードルを下げて、「1個だけ捨てたら、今日はそれで終わり」という目標でいきましょう。

    【実行】平面をきれいにして暮らしやすさを実感する

    ものを減らすのが苦手な人はモチベーションを上げるのが大切。

    すぐに効果を感じる場所から始めるのがいいでしょう。一番のおすすめはダイニングテーブル、キッチンのカウンター、居間にあるテーブル、作業机、ソファの上、ベッドの上、床など家じゅうの平らな面です。

    事務仕事をするためにデスクの前に座ったら、目の前にあるのはものの山。こんな様子を想像してみてください。モチベーションが下がりますよね?

    おまけに、すぐに作業に取りかかれません。まずは、整理や片づけが必要です。

    実際に机の上の片づけ方を説明します。

    1. 机の上にあるものをじーっと眺める

    そこにあるのが当たり前になっていて、ガラクタの存在に気づいていないことも。改めて、チェックを。

    2.  明らかなゴミやいらないものを捨てる

    ペットボトルやお菓子の包み紙、ダイレクトメールなど、ゴミを捨てるだけでもスッキリします。

    3. 机の上にあるべきではないものを元の場所に戻す

    作業が終わったのに戻していないもの、なんとなく置いてあるものは、本来のあるべき場所に戻します。

    この3つを確実にやれば、残るのは机の上になければならないものだけ。もし、1回でスッ
    キリしなかったら、何回か繰り返し行いましょう。

    【持続】どうでもいいものを家に持ち込まない

    せっかく片づけたのにすぐに元に戻ってしまうときは、なるべく家の中にものを入れないように意識しましょう。

    ものが家に入る経路には、買い物、もらい物、そして知らないうちに入ってしまう、の3つがあります。一番ものが増えてしまうのは買い物です。

    「セールだからお得だ」「かわいい!」「あると便利そう」、こんなあいまいな理由で買う習慣を改めましょう。もらい物もできる範囲でことわってください。

    家族が持ち込むものに対しては、家族の協力をあおぐ必要がありますので、まずは、自分だけで止められるものをすべて止めてください。

    本記事は『50歳からのミニマリスト宣言!』(筆子 著/扶桑社)からの抜粋です。

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    最小限のもので、最大限に暮らすコツ

    ミニマリストと聞くと、ものを捨てることや何もない部屋をイメージする人が多いでしょう。ですが、ミニマリストはそのような部屋に住む人のことではありません。自分らしく生きたいときに邪魔になるもの、関係のないもの、負担を強いるものをすべて捨て去り、本当に大切なことに意識を向けて暮らすのがミニマリストです。私は、〝ミニマリスト=最小限のもので最大限に暮らすこと〞と定義しています。周囲に流されて、目の前のことに反応しながらあくせく生きるのではなく、「こんなふうに生きていきたい」という意図を持って、日々の生活を楽しむのです。

    第1章 ミニマリストになってよかったこと5つ
    第2章 ミニマルライフの基本 ものの減らし方・片づけ方
    第3章 ミニマルな暮らしでお金の不安から解放される
    第4章 体と心が健康になるためにやめたこと・始めたこと
    第5章 ミニマルライフを続けて60代以降も楽しく暮らす



    <文/筆子>

    筆子(ふでこ)
    カナダ在住の60代ミニマリスト。1959年、愛知県生まれ。かつてはものに囲まれた生活を送っていたが、あるときため込んだものの多さに疲れ、シンプルな暮らしを志すように。1996年にカナダへ渡り、以後25年以上暮らし続けている。50歳のとき、経済的不安を感じ、本格的にミニマリストになる。ブログ「筆子ジャーナル」では、持たない暮らしや海外のミニマリストに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術』(KADOKAWA)、『書いて、捨てる!』『買わない暮らし。』『本当に心地いい部屋』(いずれも大和出版)、『それって、必要?』(三笠書房)がある。
    ・ブログ 筆子ジャーナル https://minimalist-fudeko.com
    ・筆子のnote https://note.com/fudeko59



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