(『天然生活』2024年10月号掲載)
手を動かして、無心で瞑想状態になる

「手仕事マスター」重松さんの最近のお気に入りは刺し子。「刺し子専用のミシンを思いきって買ったら、とにかく楽しくて」
まるで手で縫ったようなステッチを、手早く刺せて、重松さんの作品づくりの幅がまた大きく広がりました。
カタカタとゆっくりまっすぐ縫う作業は、柔らかな集中力を要し、続けているうちに「ハイな状態」になるのだそう。

久留米絣の藍染めにステッチを施して、布団カバーを。「目的がないと楽しくないから、暮らしまわりのものや、ときには仕事のものをつくっています」
1週間分のハーブウォーターづくり

友人に教えてもらって以来、ハマっているというハーブウォーターづくり。ハーブをゆっくり温め、植物の香りを抽出する器具で、化粧水をつくっています。素材はベランダ栽培のローズマリー。
「料理に使うといっても限界があるし、活用法が見つかってうれしいです」。3~4時間かけてポタポタしずくが落ち、蒸留水ができる様子にもいやされます。

愛用しているのは耐熱ガラスメーカー〈ハリオ〉のハーブウォーターメーカー

1回で1週間分の化粧水ができる
〈撮影/近藤沙菜 構成・文/鈴木麻子〉
重松久惠(しげまつ・ひさえ)
ファッション誌の編集、デザイン会社などのマネジメントを経て、「D&DEPARTMENT」の「布もの」の商品開発コーディネーターに。58歳で取得した中小企業診断士の資格を生かし、さまざまな会社のアドバイザーとして活躍しながら、大学院で教鞭をとっている。旅と手仕事をこよなく愛す。
インスタグラム:@hisae112
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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▼重松久惠さん「私がリセットする夜時間」そのほかのお話はこちら
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天然生活2025年10月号では「整う夜の時間割」の特集をしています。夏の疲れをいやし、心と体を整える夜時間は明日の元気をつくる大切なひととき。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。