(『天然生活』2024年10月号掲載)
早めに夕食をとり、趣味の時間をたっぷり愉しむ
重松さんの「夜の時間割」
17:00 夕食の支度
17:30 食事、後片づけ
18:00 夜の散歩(30分)
18:30 手仕事の時間(趣味の布づくり)
20:30 翌日の朝食の下準備や、夕食用のお総菜づくり
21:00 お風呂
21:30 ストレッチ、瞑想
22:00 ベッドに入る(ベッドに入ってから本を読んだり、ドラマを観たり)
23:00 就寝
17:00|早めの夕飯の支度
「自然と空腹を感じるのが朝の10時と夕方の5時ごろで、家にいるときはその時間に食事をとるのがベスト」という重松さん。
30分程度の簡単な料理をし、17時半から夕飯です。長年、1日に14品目摂取を心がけていて、多様な食材をシンプルに調理します。
「夜はさけのおにぎりが多いかな。それだと魚と海藻類が手軽にとれます」

広いLDKが決め手となり、購入したリノベ団地。オープンキッチンはお客さんが多い重松さんにぴったり
18:00|夜の散歩で体を動かす
朝か夜、健康のために近所を30分ほど歩くことを日課にしています。散歩はいつも軽装。着替えたりせず、スマホだけ持ってさっと身軽に出かけるのでおっくうにならず、それが続けられているコツなのかもしれません。
「音楽を聴きながら歩いていると30分なんてあっという間。歩いているとふと仕事のアイデアが浮かぶことも」

家のすぐ近くにある緑道が散歩コース。ぐるっとひとまわりするとちょうど30分ぐらいの距離
18:30|ゆったり手仕事の時間

週に1~2日、外出しない日は約2時間、手仕事を楽しんでいます。
「暮らしにまつわる布のものはすべて、自分の手でつくりたい」という思いを抱いている重松さんの手仕事ジャンルはさまざま。刺し子、パッチワークなど縫いものに加え、機織りまでも。仕事の関係ではぎれを扱うことがあり、「何か生かせないか?」と始めたそう。

友人が長野にオープンさせた豆腐店の開店祝い用。「のれんになったら素敵かなと思って」
20:30|朝食の下準備や常備菜づくり

スープのだしは、野菜の皮や切れ端などでとったベジブロス。「ゲーム感覚で多種類の食材をとっていて、続けられています」
重松さんが実践する「1日14品目」の食事法では、肉、魚、緑黄色野菜、きのこ、いも類、穀類、豆類など、満遍なく食材をとることが目標。
朝は具だくさんのミネストローネスープにして、多くの食材をひと皿で摂取。「だいたい3日分を、夜に仕込みます」。きのこのマリネ、ふかしいもなど半調理の食材の仕込みも夜に。


21:30|ストレッチと瞑想
入浴後は軽くストレッチをして全身をほぐします。
「YouTubeを見ながら、約10分で1セットを行います」。それから瞑想も日課に。気に入っている先生の音声指示を聞きながら息を吸ったり吐いたり、体のパーツに意識を向けたり。
「最初は雑念が入りましたが、いまは集中できるようになりました」。どちらも、やったあとはすっきり。

日中の仕事や、夜の手仕事でかたまった体を、ストレッチで解放する
22:00|プロジェクターで映画鑑賞
いつもより時間がある夜は、プロジェクターで映画鑑賞。ソファの真正面にスクリーンを設置したスペシャルな映画館です。ソファでくつろぎながらSF映画を観るのは、重松さんの至福タイム。
そこまで時間のないときは、ベッドにタブレットを持ち込み、韓国ドラマを視聴。「寝る前に30分だけのお楽しみと決めてリフレッシュします」

サブスクリプションで家にいながらたくさんの映画が観られる
〈撮影/近藤沙菜 構成・文/鈴木麻子〉
重松久惠(しげまつ・ひさえ)
ファッション誌の編集、デザイン会社などのマネジメントを経て、「D&DEPARTMENT」の「布もの」の商品開発コーディネーターに。58歳で取得した中小企業診断士の資格を生かし、さまざまな会社のアドバイザーとして活躍しながら、大学院で教鞭をとっている。旅と手仕事をこよなく愛す。
インスタグラム:@hisae112
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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▼重松久惠さん「私がリセットする夜時間」そのほかのお話はこちら
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天然生活2025年10月号では「整う夜の時間割」の特集をしています。夏の疲れをいやし、心と体を整える夜時間は明日の元気をつくる大切なひととき。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。