(『天然生活』2024年10月号掲載)
時間に追われない工夫で心と体をすこやかに
Emiさんの1週間が始まるのは、日曜日の夜。
夜9時ごろ、家族でドラマ鑑賞しつつ、スマホで予定を確認し、手帳に翌週の細かな“to do”を書き出していきます。
「出張の予定があれば、書き出すのは荷造り、資料の準備など。終わると横線を引いて消すのですが、翌週に持ち越すとまた書き写すことになるので、がんばって終わらせようという心理的効果も」
わずか5分のルーティンながら、やるべきことを明確にすることで不安やあせりがなくなり、気持ちをフラットに保てるそう。
Emiさんの「夜の過ごし方」
〈日曜日〉 やることをノートに書き出す
〈月・木曜日〉夜のおやすみヨガ
〈火曜日〉 娘とゆっくりごはん
〈水曜日〉 ダンスのレッスンへ
〈金曜日〉 夫婦でワインを開ける
日曜日|やることをノートに書き出す
夫やスタッフとスマホで予定を共有しつつ、細かなto doは手帳にペンで記入。
「1週間を見開きで管理できる仕様なので、自分だけがやるべきこと、スタッフとやるべきこと、プライベートでやるべきことをラインで分けて書いています。もう10年以上、続けていますね。たった5分で、月曜日からのスタートダッシュが違ってきます」

できるだけ細かく書くのがコツ。終わったタスクから横線で消していく
月・木曜日|夜のおやすみヨガ
コロナ禍以降、通っていたホットヨガから、自宅でのヨガへ。
おやすみ前にスマホのレッスン動画を見ながら、10分程度、体をゆるめます。
「少しサボると自律神経が乱れるのか、呼吸が浅くなったり、首の後ろがなんとなく重く感じたりします。ルーティンとして続けることで、体の微妙な変化に気づけるようになりました」

特別なヨガグッズはそろえず、リラックスウェアに着替えたら、ラグの上で気軽にスタート。自律神経が整い、朝の目覚めも違ってくるそう

「無印良品」のワイヤークリップを逆さにして、スマホスタンドとして活用
火曜日|娘とゆっくりごはん
サッカーのコーチをしている夫の帰宅が遅い日は、娘とふたりでのんびり夕食。
「中学3年生の娘は塾で忙しいので、一緒に過ごせる日は、温かいものやできたてものを食べてほしくて。少し手をかけて揚げものをしたり、娘の好きなかぼちゃのサラダをつくることも。受験が終わったらどこに行こうかなどあれこれ話します」

ストウブのお鍋の中身は、ラタトゥイユ風の煮込み。大豆や豚肉も入れ、ボリュームたっぷりの主菜に

猫はいつも、家族の話題の中心。笑いといやしをもたらしてくれる
水曜日|ダンスのレッスンへ
夕食後、ダンスレッスンへ。
学生時代はダンスに打ち込んでいたものの、出産育児で遠のき、約4年前に再開。
「90分の間に先生が考えてくれた振り付けを覚えないといけないので、気づけば他のことは何も考えず無心に。職場や家庭でいろいろあっても、年代や立場の違う仲間と触れ合うだけで、気持ちがパッと切り替わります」

アフリカのパーニャ生地を使った巾着バッグに、マイボトルやタオルを入れて準備。Tシャツやパンツなどの動きやすいアイテムも出しておく
金曜日|夫婦でワインを開ける
子どもたちの帰宅が遅い日は、退社後の5時半ごろから夫婦で軽く何かつまみつつワインタイム。
「夫婦間のコミュニケーションがきちんと取れていることが、実は暮らしの基盤で、一番大切なこと。夫とは一緒に仕事していることもあってよく話しますが、ふたりのときは、子どもたちの将来について話し合うことが多いですね」

ワインは赤より白を選ぶことが多い。キャロットラペなど、つくりおきの総菜をつまみにゆっくり会話
〈撮影/辻本しんこ 取材・文/野崎 泉〉
Emi(えみ)
兵庫県西宮を拠点に「OURHOME」主宰。暮らしまわりの情報発信、オリジナル商品の企画&販売、オンラインレッスン、企業との共同開発など幅広く手がける。voicyで平日は毎日、「暮らす働く“ちょうどいい”ラジオ」を配信。著書に『今日から変わる わたしの24時間』(大和書房)など。
https://ourhome305.com/
インスタグラム@emi.ourhome
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです