お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。

hana’s memo
涼しくなり、ようやくオーブンを使った焼き菓子づくりを楽しめる時期がやってきました。
今回紹介するのは、夏休みに訪れたハワイの味を取り入れた「パイナップルマフィン」。

最初にパイナップルを砂糖と煮込み、甘酸っぱいジャム状にします。
仕上がりはとってもシンプルですが、食べるとパイナップルのさわやかな風味が口いっぱいに広がります。
夏の思い出が詰まった、至福のおやつです。

ハワイアンな柄の袋でラッピングし、プレゼントしても
「パイナップルマフィン」のつくり方

材料(底の直径5.5cmのマフィン型8個分)
● パイナップル(カット済み) | 200g |
● きび砂糖 | 140g |
● レモン汁 | 大さじ1.5 |
● バター(無塩) | 150g |
● 溶き卵 | 2個分 |
● 薄力粉 | 180g |
● ベーキングパウダー | 小さじ1.5 |

今回は気軽に買えるカット済みのパイナップルでつくる
下準備
*きび砂糖は80g(生地用)と60g(パイナップル用)に分けておく。
*バターと溶き卵は室温に戻しておく。
*薄力粉とベーキングパウダーはふるっておく。
*マフィン型にグラシンカップをしく。
つくり方
1 パイナップルを1.5~2cm角に切る。

カット済みのパイナップルをさらに小さく切る
[はなよりひと言]
このあと煮込むので、大きさは適当で大丈夫です。
2 鍋に1、きび砂糖60g、レモン汁を入れて、へらなどでときどき混ぜながらとろみがつくまで煮込む。

とろみがつくまで煮込む
[はなよりひと言]
パイナップルを軽くつぶしながら、15分ほど弱火で煮込みます。
3 2をざるで漉し、果肉と果汁に分けて冷ます。

煮込んだパイナップルは漉して果肉と果汁に分ける

分けたところ。左が果汁、右が果肉
[はなよりひと言]
果汁は45gほど、果肉は130gほどになります。
4 オーブンを180℃に予熱する。
5 ボウルにバターを入れ、ふんわりと軽くなるまでミキサーで混ぜる。きび砂糖80gを一度に加え、さらに混ぜ合わせる。

マヨネーズくらいを目安に混ぜる
[はなよりひと言]
マヨネーズくらいの状態になるまで、よく混ぜます。
6 溶き卵と3の果汁を合わせる。5回ほどに分けて加え、その都度よく混ぜる。

液体は少しずつ加えるのがポイント

全体が混ざった状態
[はなよりひと言]
液体は少しずつ加えることで、分離するのを防げます。
7 ふるっておいた粉類を一度に加えて、さらに混ぜる。

粉っぽさが残った状態まで混ぜる
[はなよりひと言]
混ぜすぎず、最後に粉が残る程度にします。
8 へらに持ち替えて、3の果肉を加え、切るように混ぜる。

果肉を加えて切り混ぜる
9 スプーンを使い、グラシンカップをしいたマフィン型がいっぱいになるまで8を入れる。

手前の2つには冷凍しておいたクランブルを
[はなよりひと言]
冷凍庫に余ったクランブルがあれば、生地にのせて焼いてもおいしいです。
10 180度のオーブンで20分ほど焼く。

[はなよりひと言]
竹串を刺して、生地がついてこなかったら焼き上がりです。

はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はなのお菓子』(扶桑社)、『はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』(白水社)、『今日もお稽古日和』『はな、茶の湯に出会う』(ともに淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。共著に『ニッポン茶室ジャーニー』(淡交社)、5月に『はなと毎日パンダの 中国パンダ旅』(白水社)が発売予定。
インスタグラム:@hanalovestaco
YouTube:はなランド
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。
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