(『天然生活web』初出2023年10月9日)
れんこんのこと

根っこと思われている方も多いかもしれませんが、れんこんとはハスの地下茎が肥大化したもの。ビタミンCや食物繊維が豊富で栄養価が高く、れんこんに含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)は喉の炎症に効果があるといわれています。
調理法で食感が大きく変わるのもれんこんの魅力で、しっかり煮ればほくほくに、すりおろして水気を絞ればモチモチに。夏から秋にかけて出回る水分が多いれんこんは、シャキシャキ食感を味わう料理がぴったりです。
れんこんの梅きんぴらのつくり方

れんこんの食感を味わうために大きめに切りそろえるのがポイント。れんこんは冷めるとさらにシャキシャキに。
材料(つくりやすい分量)

● れんこん | 300g |
● ごま油 | 大さじ1 |
● 酒 | 大さじ2 |
● 梅干し(たたいたもの) | 大1個分 |
● しょうゆ | 少々 |
● 水 | 1カップ弱 |
つくり方
1 れんこんはピーラーで繊維に沿って皮をむき、乱切りにする。

2 フライパンにごま油と梅干しを入れ、ヘラでなじませる。

3 フライパンに中火をつけ、梅干しが白っぽくなってきたら1を加え炒める。

4 れんこんが少し透き通ってきたら酒を加える。

5 れんこんの半分までの水を加え、ふたをせずに煮る。水気が半分になったらしょうゆを加え、味をみてととのえ、汁気がなくなるまで煮詰める。


〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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